中堅SIerのワイ・ディ・シー(YDC、東裕二社長)は、製造業や小売業などの個別導入で培った技術やノウハウを生かしたソリューションをテンプレート化し、他社へ「横展開」することを検討している。日本オラクルの元副社長で6月1日付で就任した東社長が明らかにした。「なるべくつくらないモデルを探求する」と、受託開発型からサービス型へシフトする方針だ。

 同社は、オラクルのERP(統合基幹業務システム)「Oracle E-Business Suite(EBS)」やSAPのサービスバス「SAP NetWeaver」など、国内外の優良パッケージや既存システムなどを融合した短納期・低コストシステムの構築に実績がある。

 東社長は「下請けや共同受注案件が多く、次の展開として元請け案件を増やすためにも、既存資産・ノウハウをメニュー化したり、これに必要なモジュールやコンポーネントの開発を行う」と、受託開発案件だけでなく、パッケージベースの展開を行い、元請け案件の獲得増を目指す。

 同社の2008年3月期業績は、売上高が約68億円、営業利益5億7000万円。ここ数年、営業利益率は8~11%台をキープしているものの、さらなる業績アップに「横展開」が欠かせないと判断した。(谷畑良胤)