行政システム開発に実績のある長野県の電算(黒坂則恭社長)は、自社開発の自治体向け水道料金システム「WarmsII」をベースにして、インターネットでの料金収納・決済・集計を可能にする改良作業を進めている。「Yahoo!」などポータルサイトの決済機能で水道料金を納める仕組みはすでにある。だが、行政側で自動的に集約・管理するシステムはまだない。地元自治体の来年度予算で同案件を受注し、開発中だ。

 同社が開発中のシステムでは、ポータルサイト経由でカード決済された水道料金について、自治体側で履歴管理などができるようになる。現在、水道利用者側でカード決済された料金は、自治体側でCSVに落とし、再度既存システムに入力する手間が発生しているが、これを自動化できるという。

 「自治体の料金収納システムは、当社が元々得意としていた領域。住民サービスの向上に役立つシステムは今後も拡大させていく」(黒坂社長)と話す。

 「WarmsII」は、検索や集計機能のほか、漏水データや発見、誤入力を未然に防ぐ機能や窓口・検針・調定・収納業務を行えるシステムとして、長野県内の自治体を中心に導入されている。同社の事業は行政システムが大半を占めるが、経済不況で民需が落ち込むなか、国の緊急対策など公共事業費が増加した“特需”があり、2008年3月期の連結決算は過去最高となる売上高150億円、営業利益13億円を計上している。(谷畑良胤)