aeコミュニケーションズ(栢野正典社長)は、低価格のテレビ会議システム「aethraXtreme(アエスラ エクストリーム)300」を市場投入、全国網で販売代理店体制を構築することで拡販を図る。ニーズが高まるといわれる中堅企業を中心に新規顧客を開拓していく方針だ。

販売網の構築で拡販を図る

 aeコミュニケーションズは、テレビ会議システムの販売会社であるVTVジャパンが、テレビ会議システムメーカーの伊アエスラ社と協力してアエスラ製品の専門販売会社として2006年に設立した企業。以来、アエスラ製品を日本市場で広めることに力を入れている。

 日本のテレビ会議システム市場は、ソニーやパナソニックなど国産AV(音響・映像)機器のブランド力が強いことに加え、米メーカーも多く参入していて競争が激しい。そのなかで、aeコミュニケーションズはアエスラ製品で大手企業を中心に導入を促し、今年9月の時点で400社程度の顧客を獲得している。「ユーザー層のすそ野を広げていく」(営業担当の橋本和幸氏)と、「エクストリーム300」の市場投入に踏み切った。

 同製品は、HD(ハイ・ディフィニション)画質で本体価格を124万7000円(税別)と低価格に設定している。リモコンで直感的に操作できるGUI(グラフィック・ユーザー・インタフェース)も特徴。「知識がなければテレビ会議システムを利用できないという壁を払拭した」という。また、オプションでMCU(多拠点接続)を加えることで9拠点の同時接続が行えるようになっており、「全国に支社や支店などをもつ企業でも簡単に導入することが可能」としている。

aeコミュニケーションズでは、このほど発売した「エクストリーム300」で中堅企業の新規顧客を開拓する

 この製品を軸に、同社では「販売パートナーを増やしていきたい」考えだ。現段階で販売代理店は、SIerやNIerなどインテグレータを中心に5社。加えて、ディストリビュータや地場の有力なベンダーなどとの協業強化も模索している。パートナーシップ深耕に向け、同社の営業担当者が同行するなど販売スタイルを強化するほか、「パートナーサイトの設置やコミュニケーションの活性化を図るためのサポートシステムの構築を検討していく」方針を示す。テレビ会議システムを取り巻く環境は、多くの企業が昨年秋からの大不況でコスト削減を重視するようになり、出張費などを抑えるために導入を前向きに検討するといった機運が高まっている。低価格を前面に押し出した同社の戦略は、新規顧客を獲得する可能性を秘めている。(佐相彰彦)