UTM(統合脅威管理)などセキュリティ関連製品メーカーのフォーティネットは10月14日、カントリーマネージャーに新免泰幸氏が就任したと発表した。新体制下で成長路線を築くための新戦略を策定。得意分野のSMB(中堅・中小企業)市場に加え、大規模システムへの製品納入など新市場での事業拡大を図る。

 カントリーマネージャーに就任した新免氏は、大規模企業担当のセールスマネージャーから内部昇格。これまでNECやノキアジャパン、日本アバイアなどで業務に従事してきた。業界で20年近い経験を持っている人物がフォーティネットを成長させるために打ち立てた戦略は、「新しい市場での事業拡大」(新免マネージャー)。

 新市場に位置付けたのは、得意分野のSMBに加え、大企業向けの「ハイエンド市場」とオフィス内を網羅した「エンド・トゥー・エンド市場」。新免マネージャーは、「SMB市場でトップシェアを確保しながら、当社にとって成長の可能性を秘めている市場を掘り起こす」方針を掲げている。

 ハイエンド市場では、ユーザー企業が限られた予算でセキュリティに対する要求が高いことから、複合型セキュリティ脅威対策製品を拡販する。すでに、09年に入ってから昭和大学や農林水産研究情報総合センター、統計数理研究所など教育機関や研究機関で大規模案件を獲得している。

 一方、エンド・トゥー・エンド市場では、データベース(DB)監査が可能な「Forti DB」の機能を強化したほか、クライアント端末を対象とした「FortiClient」を提供開始した。また、「専門要員を配置してチャネル強化も進める」としている。

 SMB市場では、「アクセスログ管理に対するニーズが高まっている。しかし、これまではユーザー企業が導入・運用コストの高さで導入を躊躇していた。そこで、新しいサービスを提供する」としており、「FAMS」と呼ばれるクラウドサービスを国内に投入する。

 トラフィック分析や設定バックアップ、ファームウェア更新、レポート機能などを課金方式で提供するサービスで、ディストリビュータのソフトバンクBBが同サービスの販売で名乗りを挙げており、自社ブランドでユーザー企業を開拓するという。当面は1社経由での提供となるが、「このサービスを提供する販売パートナーを増やしていく」考え。

新免泰幸カントリーマネージャー