リアルコム(谷本肇社長)では、「非IT型」と称するIT関連の製品やサービスで“使い方”を指導するコンサルティングが好調に推移している。なかでも、マイクロソフトが提供するプロジェクトの管理やドキュメントの共有などを行うアプリケーションソフト群「Microsoft SharePoint」シリーズで案件が増加。大手企業を中心に10社程度を顧客として獲得した。今後は、SIerやディストリビュータなど、マイクロソフトのSharePoint販社と連携し、コンサル事業の拡大を図る。

SIerやディストリとの連携を視野に

 リアルコムでは、非IT型のコンサルティング事業で「今のところはSharePointに特化しており、案件の積極的な獲得を進めている」(村田聡一郎・執行役員コンサルティンググループ担当)方針を示している。マイクロソフトの無償コンサルである「BVPS(ビジネス価値計画サービス)」のパートナーとして、ユーザー企業に対して「リアルコムBVPS」という独自のメニューを提供している。同社の専門コンサルティング要員がユーザー企業をサポートする形だ。

村田聡一郎・執行役員

 マイクロソフトでは、「BVPS」で所有するライセンスの種類や量に応じて電子的な「バウチャーチケット」をユーザー企業に付与。ユーザー企業はバウチャーチケット分だけ無償でコンサルが受けられる。リアルコムでは、ユーザー企業に無償コンサルを行う代わりにマイクロソフトからマージンを受け取っていることに加え、「バウチャーチケット分だけでは物足りないというユーザー企業が多い。こうしたニーズには有償コンサルを提供している」という。これによりリアルコムの事業が順調に推移し、1万人規模の大企業を中心に10社を獲得。ほかにも、「現段階で、プラス10社程度の案件を抱えている」状況だ。利益率の点でも、同ビジネスが柱になりつつあるという。

 「リアルコムBVPS」が非IT型のコンサルの柱になりつつあるなか、「コンサルの質を高める」ことを重視。新規顧客の開拓も視野に入れ、SharePointのユーザー企業を対象に研究会を実施する。情報交換をメインとしたキックオフを10月中旬に開催し、「20社程度が集まった」という。本格的な研究会の実施は第1回目を12月中旬に予定しており、1年に3回程度の割合で進める計画。「研究会で収集した情報ベースにコンサルメニューの拡充につなげていく」としている。

 また、「今後はSharePointをライセンス販売するSIerやディストリビュータとの連携を図っていきたい」考えを示す。現段階では、マイクロソフト経由で大企業の案件を獲得しているが、「中堅企業などに対しても使い方のコンサル事業のすそ野を広げていく」のが狙い。ライセンスを売る側のメリットについてリアルコムでは、ユーザー企業が使いこなすことでリプレースが促進する点にあると判断している。(佐相彰彦)