KDDI(小野寺正社長兼会長)は、IP-VPN(仮想私設網)を使った企業向けデータ通信サービス「KDDI Global IP-VPN」で、低価格サービス「KDDI Global IP-VPN エコノミー」を開始した。世界120の国と地域で提供する。

 サービスはDSLをアクセス回線に使用し、ポート、アクセス回線、ユーザーのWANネットワーク終端ルーターをセットで提供。DSL回線や機器調達、保守運用、障害の対応、契約や料金請求も、すべてKDDIが対応する。

 海外には通信環境が整備されていない地域も多く、専用線型アクセス回線では低速度で料金が高くなる場合がある。KDDIは、これらの地域でもDSLは比較的普及が進んでいることに注目。現地のDSL回線を利用することで低料金を実現した。価格は利用国、使用帯域、回線数により異なるが、従来サービスよりも15-20%安くなったとしている。

 基幹網の国際回線にはラベルスイッチング方式のパケット転送技術を使用し、セキュリティを確保。インターネット網だけを使ったIP-VPNより、ネットワーク品質を向上させた。

 サービスは、米国、欧州、アジア、中東地域などで利用可能。新サービス開始にあたり、米国の国際ネットワーク事業者のVirtelaと提携した。KDDIでは比較的通信量の少ない海外拠点へのネットワーク接続や、同社の国際向けIP-VPNサービスのバックアップ回線としての利用を見込む。

「KDDI Global IP-VPN エコノミー」のネットワーク構成