ニュース

NTT、IPネットワークの状態を視覚化する世界初の解析システムを開発

2009/12/25 21:45

 NTT(三浦惺社長)は、ルータやネットワーク機器などから集めた情報からIPネットワーク内の混雑状況などを分析し、視覚的に表示する世界初のネットワーク解析システム「情報統合型ネットワーク解析システムIM-VIS」を開発した。

 ルータやネットワーク機器、観測ツールなどから収集・蓄積したネットワーク情報を、任意に抽出したり統合することで、IPネットワーク内の混雑状況などを把握できる。

 具体的には、ISP間でやりとりされるプロトコルの情報を解析して、ISP間の接続状況を「ASトポロジ」と呼ぶグラフで表示。ネットワークの混雑状況などが直感的に分析できるように工夫した。

 ASトポロジは、ネットワークの構造を視覚的に表現できる。経路以外のネットワーク情報の解析結果を反映させることもできるので、管理者はネットワーク構造の把握やインターネット上の障害の発生箇所、影響の地理・時間的な変動の様子を直感的に把握することができる。

 NTTでは国立情報学研究所(NII)と共同で、NIIが運用する学術情報ネットワークの解析や運用管理で新システムを使用し、具体的な管理手法を確立する実験を2010年2月から行う計画だ。
  • 1

関連記事

NTTグループ4社、ICT被害の軽減を図る落雷予測サービス実証実験

NTTデータ中国、サイボウズ総研と業務提携、自社DCで「ガルーン SaaS」提供

NTTソフト、ニアショアで分散開発の仕組みづくりへ、地域活性化も視野に

NTTデータシステムズ、グループ横断のSNSに参加、情報共有を活発化

外部リンク

NTT=http://www.ntt.co.jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>