NTTデータの子会社でシステム開発のNTTデータビジネスブレインズ(佐藤修三社長)は、自社開発の電子帳票システム「Pandora-AX」のチャネル販売を拡大し、3年後に導入社数を2倍に増やす計画だ。「Pandora-AX」は、競合他社の同等製品に比べて、検索性能や承認機能などが充実しているにもかかわらず、10分の1程度のコストで導入できる。オフコンやUNIXを含めマルチベンダーに対応し、ハードウェアとソフトウェアを選ばず導入できることを売りに、さまざまな販社を介した販売を進めている。

検索、承認機能など優位性を訴求

的羽幸洋 事業部長
 「Pandora-AX」は、コンピュータ出力帳票を電子化してパソコンで閲覧や検索、印刷などをペーパレスで行えるシステム。最新バージョンでは、検索性能や承認機能、データ集中管理に関する機能などを付加した。

 検索機能では、通常の文字列による検索方法のほか、あらかじめ作成したインデックスで高速検索や大小比較を可能にした。また、査閲・承認などの帳票利用でワークフローを設定できるほか、PDFやCSVなど形式の異なるデータを統合的に情報管理できる。

 帳票に関する課題は、企業規模の大小で異なるが、以下のような課題が浮き彫りになっている。例えば、「控え帳票」は万が一の際だけ必要なものであり、日報やチェックリストも不要になれば削除される。しかし、捨ててしまったデータが必要になる場合が皆無とは限らない。その点、同社の電子帳票ならば「データが膨らんでも煩雑にならず、統合的に情報が管理できる。アクセス管理・記録も取れて安心なデータベースがあるため、データを営業などに活用したい企業に最適だ」(的羽幸洋・P&W事業部事業部長)と、帳票に関わるさまざまな課題を解決できるという。

 同製品は、オフコンやメインフレーム、UNIXなど大規模アプリケーションから、Excelで作成した小規模な帳票まで、すべてを管理・利用できる。NTTデータシステムズのERP(統合基幹業務システム)「Biz∫SCAW」やエス・エス・ジェイの「SuperStream」などとの連携ソリューションも強化している。「4年前までは、直販が大半だったが、マルチベンダーの長所を生かし、チャネル展開を強める」(同)と、とくに最近では、中堅・中小企業に実績のある業務ソフトウェアベンダーと連携し、これらベンダー製品を販売する販社の取り込みを強化している。

 同社では、連携ソリューションを提供する市販ERPの販社やオフコンリプレースを展開するSIerなどを10社程度新たに開拓することを計画している。「Pandora-AX」は、14年前の発売以来、700社、1000システムに導入実績がある。導入社数では国内最大級だ。(谷畑良胤)