愛媛県に本拠を置くソフトウェア開発会社のパルソフトウェアサービス(高市眞一社長)は、遠隔監視装置「BeagleOne-A」を4月、「BeagleOne-D」を5月にそれぞれ発売する。パルソフトウェアサービスは産業機械の高品質制御プラットフォームの開発(組み込みソフトウェアに係る技術)において「中小ものづくり高度化法」に基づく特定研究開発等計画に認定され、経済産業省の助成金を受け、遠隔監視プラットフォームを開発した。

兼築史季リーダー
 同製品は、浄化槽設備業者や、食品加工場の顧客が、ライン設備、ボイラのチェックを1時間に1度チェックして手書きで記録しているため、故障データを自動的に記録したいと話していたことからヒントを得た製品である。

 高い工事費用を捻出できない中小企業に対し、安価な製品を提供すべく開発した。商社、販売代理店をパートナーとして、提案を行っているほか、製品に携帯電話網を活用していることから大手キャリアの法人部隊も営業を進めているという。

 「BeagleOne-A」「BeagleOne-D」は、現場のセンサー、機器類に接続し、警報や防犯センサーの信号をキャッチすると設備保守の担当者などにeメールを送信する。「BeagleOne-D」ではさらに機能を付加し、「日報、月報管理などの要望に応える」(第二システム開発部の兼築史季リーダー)という。インターネット経由で遠隔の事務所のサーバーに運転データなどを送信。サーバーにインストールする管理アプリケーションはオプションで提供し、各機器から送られてきた運転データを一括管理、常時の監視や遠隔制御ができる。複数拠点に置かれた「BeagleOne-D」の情報も一元的に管理可能。

 また、有線ネットワーク接続ができない環境の場合には、無線LAN接続、「FOMAユビキタスモジュールアダプタ」によるFOMAパケット通信を選択できる。価格は2製品ともオープン、FOMA回線の基本使用料は1000円ほど。

 同社では、設備業者などにこの製品を拡販し、2011年3月期までに2500~3000台の販売を狙う。(鍋島蓉子)