ソリマチ(反町秀樹社長)は、4月1日に施行された「労働基準法の一部を改正する法律」に対応した「給料王11 ─平成22年4月 改正労働基準法対応版─」を、3月に発売した。

 「社員を法令に則って勤務させるために、細かく作り込んだ」(片原範之・営業統轄本部業務情報営業部部長)。他社に比べて優位に立つのは、時間単位年休の取得に対応している点だという。改正労働基準法では、1年に5日分を限度として時間単位で取得できるようになった。

 ただし、この製品によって需要喚起が期待できるというわけではないようだ。「注目度は高いが、業界全体のビジネスチャンスにつながるとは考えていない」。同社は、毎年施行される多くの制度改正に逐次対応してきており、今回もその一環に過ぎないと捉えている。とはいえ、制度改正のタイミングで、他社製品からの乗り換えのきっかけにはなるかもしれないという期待も抱いている。このほかに期待できる材料は、消費税改正だが、民主党政権は増税について据え置きの方針を貫いており、近々では実施されない情勢だ。

 制度改正伴う特需がとくに見込めないなか、同社が力を入れているのが、競合他社のシェアの切り崩しに向けた販促活動だ。まずは、2010年度中に、申告ソフトでシェアトップを目指す構え。「みんなの青色申告」は、返品OKを謳い、他社製品の差異化を図っている。他製品でも、HPに製品の特設ページを開設したり、メディアへの発信を強化してきた。(信澤健太)