BCN主催のゴルフ大会「BCN中島杯」が4月18日、千葉県香取市の「グレンオークスカントリークラブ」で開催された。経営者や幹部などIT業界のキーマンで“ゴルフ好き”が集まるこの大会は、BCNの最高顧問を務めていた故中島敏氏(元日本IBM常務)が「世代を越えた交流の場を設けよう」との趣旨で1996年10月に第1回目を開催、今回で第28回目を迎えた。


ハンデ32が“救いの神”に

 観測史上、東京で最も遅い雪がちらついた前日とは打って変わり、これ以上の好天は望めないというほどの心地よい青空の下、「BCN中島杯」の幕が切って落とされた。参加メンバーは18人。IT業界で活躍するキーパーソンが名を連ねた。

 優勝の栄冠を勝ち取ったのはミツイワの飯田裕一社長だった。INコースからスタートし、IN55、OUT45、グロス100(パー72)で回った。グロス3ケタの成績では優勝が難しいといわれているほどレベルが高い中島杯。飯田氏は、ハンデ32を“救いの神”として味方につけ、見事トップに輝いたのだ。

 偶然が成せる絶妙な場面もあった。パソコン事業で争った二人がグロスで同じスコアで回ったのだ。

 元日本IBMの堀田一芙氏と、元NECの富田克一氏(現・ソフトバンクモバイル取締役特別顧問)がその二人で、グロスは98。ご両人がパソコンを担当していた時代、高いシェアを握っていたのはNECの「PC98」だった。しかし、今回のグリーン上の勝負では、ハンデの多い堀田氏に軍配があがった。江戸の敵は長崎(ゴルフ場)で、というところか。

 ラウンド後の懇親会と表彰式では、競い合った同士がお互いを称えあう爽やかな雰囲気に包まれた。中島杯は今後も続く。今回から辻本秀幸・BCN取締役が新しいメンバーとして参加した。故中島氏の言葉を踏襲すれば「世代を越えた」仲間がさらに増えることに期待したい。普段はビジネスで火花を散らすライバル同士だが、この大会では“素晴らしき仲間”として共にゴルフを楽しみたいものだ。

「まさか優勝できるとは 思っていなかった」ミツイワの飯田裕一社長

「中島杯」は、前半戦と後半戦ともに、最初に代表者が7番アイアンで打ってからスタートすることが恒例になっている。今回は、前回優勝者であるハイパーマーケティングの谷正行社長(ピンク)と準優勝だったコーレルの堺和夫社長が打者を務めた。ほかのプレーヤーは、両者が打った距離を越えなければペナルティーが待っている


自分の番を待っているプレーヤーの面々。大塚商会の原田要市専務(=写真左)は前組のプレーが気になっているようだ

BCNの辻本秀幸取締役は、「一緒に回った方々に助けていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました」と、参加メンバーに感謝の意を表した

山好きの私からすると、ゴルフのどこが楽しいのか分からない。『BCN中島杯』の冠となっている中島敏さんに、生前、そんなぶしつけな言葉を投げかけたことがある。すると、神戸なまりの穏やかなローボイスで微笑みながら「おおきなお世話」と返ってきた。“仲間”をとても大切にしながら“真剣”にゴルフを楽しむのが、中島さんの思いだ。(BCN社長・奥田喜久男)


第28回「BCN中島杯」の参加メンバー(敬称略)

◆アウトコース
1組

谷 正行(14)ハイパーマーケティング
志賀 徹也(14)日本オラクル
堀田 一芙(19)
磯部 元志(19)メディアソリューション

2組
天野 貞夫(11)丸紅インフォテック
片岡 洋一(15)
森田 昭広(18)ミツイワ

3組
金川 裕一(13)キューアンドエー
富田 克一(16)ソフトバンクモバイル
奥田 稔(20)ウィッツェル

◆インコース
1組
堺 和夫(10)コーレル
阿多 親市(14)ソフトバンクBB
成田 明彦(16)セキュアブレイン
飯田 裕一(32)ミツイワ

2組
和田 成史(12)オービックビジネスコンサルタント
長谷川 礼司(15)アプレッソ
原田 要市(17)大塚商会
辻本 秀幸(*)BCN

※カッコ内はハンディキャップ。*は未定