米シスコシステムズは、5月24日、高速光ネットワーク向けのデジタル信号処理(DSP)関連技術をもつ米CoreOpticsを買収する意向を発表した。サービスプロバイダに対して、100Gbpsの高度な伝送技術で動画やモバイル、クラウドサービスなどIPトラフィックの急速な需要増に対応できるネットワークを提供していくことが狙いだ。

 シスコは買収によって、次世代IPネットワークを100Gbps以上の速度で提供する製品開発を強化。コアスイッチやルータ、光伝送システム製品の提供を追求する。設備投資に関する厳しい予算の一方で、ネットワーク・トラフィックの大幅な拡大を図らなければならないといったサービスプロバイダが直面する課題を解決。変調フォーマットやDSP技術といった新しい機能で、既存インフラを高速化する方針だ。

 また、シスコは欧州の光関連ビジネスの強化に力を注いでおり、イタリアのモンツァにある既存の欧州事業を基盤に拡大を図っている。今回の買収で、デジタルASIC設計や高度な変調フォーマット、光システム、光アプリケーション、光ネットワークアーキテクチャに関する高い専門技能を有するチームを獲得することになる。

 買収完了後は、CoreOpticsの社員はシスコの「サービスプロバイダーテクノロジーグループ」の一員として、イタリアのモンツァやインドのバンガロール、米国のテキサス州リチャードソンにあるシスコの光学エンジニア部門と連携する。買収額は約9900万米ドル。買収は2010年後半に完了する見通し。