10月3日、BCN主催のゴルフ大会「BCN中島杯」が千葉県香取市のグレンオークスカントリークラブで開かれた。1996年10月19日の第1回開催から数えて29回目を迎えた今大会は、IT業界の経営者や幹部などのキーパーソン18人が参加して盛大に開催された。この大会は、故中島敏氏(元日本IBM常務)の「世代を越えた交流の場を設けよう」との発案でスタートした。この14年の間にIT業界は、インターネットの定着によってシステムも企業も大きく変化した。さらに日本のIT市場の縮小と、中国市場の拡大という新たな局面も出てきた。こうした変化のなかで、今回は新メンバーとして40代のプレーヤーも増え、優勝争いは緊迫したものとなった。


1打差で上位が拮抗
新参加6人、活躍目立つ

 記録的な暑さに見舞われた夏の名残で、10月3日、大会当日の朝は例年に比べて暖かく、晴れ渡った空からまばゆい日差しが降り注いでいた。「BCN中島杯」の幕が切って落とされたのは、午前7時30分。メンバーのうち、6人は大会初参加だった。

 大会の開始前までは、体力に勝る「若手の台頭」を予測していたが、終わってみれば、優勝したのは連続参加でコースを知り尽くしているベテランだった。JBCCホールディングスの山田隆司社長(ハンデ14)が、OUTコースからスタートし、OUT/44、IN/42、グロス/86(ネット72)で回り、栄冠を勝ち取った。

 2位は、優勝から1打差で、メンバー2人が同スコアで分け合った。日本オラクルの志賀徹也副社長執行役員とハイパーマーケティングの谷正行社長である。ちなみに、この2人のハンデは志賀氏14、谷氏15。上位3人の争いが、いかに混戦だったかが分かる。

 このわずか1打差を分けたのは、山田氏のスーパーショットだった。「18番ホールで、チップインでパーをもぎとった」。山田氏は、このショットが決め手になったと振り返る。この大会の冠となっている故中島氏は、日本ビジネスコンピューター(JBCC)の社長も務めていた。「中島さんとは上司と部下の仲。中島杯を獲得するのは念願で、感慨深い」と、山田氏は思い出話に花を咲かせていた。

 ラウンド後の懇親会と表彰式では、競い合った同士がお互いを称え合う。新メンバーが多かったこともあり、名刺交換を行い、双方のビジネスを語り合う姿が目立った。「BCN中島杯」は、来年4月開催予定の次回でメモリアルとなる30回を迎える。

「かつての上司の名を冠にした大会で優勝できてうれしい」
JBCCホールディングスの山田隆司社長

午前中は晴天に恵まれた。出だしは、皆さんが「ナイスショット」を連発していた。

今大会は、初参加者が多かった。INスタートの「2組」には、ベテランのハイパーマーケティングの谷正行社長とコーレルの堺和夫社長の組で、アールワークスの木下仁社長(左端)とBSLシステム研究所の小野秀幸社長(右端)が一緒にプレーした。

プレー後の懇親会では、すぐに新旧参加者による名刺交換会が始まった。同組で回った人とは、プレー中の話題に花が咲き、そうでない人とは、お互いの会社紹介やゴルフへ取り組むスタンスなどを意見交換する姿があった。

今大会の上位5位までの入賞者には、滋賀県の蔵元である喜多酒造が醸造した日本酒「三方良し」が配られた。「売ってよし、買ってよし、世間よし」の近江商人の精神を銘柄に現した酒だ。BCNではこれを「買い手、売り手、つくり手」の三方が喜ばしいIT業界ができることを願い、ことあるごとに業界幹部に配っている。「おめでとう」との呼び声でお酒を渡すのは、BCNの奥田喜久男社長(右)。それを笑顔で受け取るのが日本オラクルの志賀徹也副社長。