ネットワークセキュリティに強い米バラクーダネットワークス(ディーン・ドレイコ社長)の日本事業が順調だ。2005年に日本法人のバラクーダネットワークスジャパンを設立して以来、製造や金融、リテールなど、幅広い業種でおよそ4000社の顧客企業を獲得してきた。「これからも事業の拡大は続いていく」と断言する米国本社のドレイコ社長に、2011年の戦略を聞いた。

――バラクーダネットワークスにとって、日本は重要なマーケットになっている。

 その通りだ。米国本社は2003年の設立で、その2年後という早い段階で日本法人を設立し、積極的に事業を拡大してきた。日本向けにカスタマイズしたネットワークセキュリティの幅広い製品ラインアップや、他社より安い価格を武器に、業種を絞らず、顧客企業の開拓に取り組んでいる。2011年は、新規開拓と同時に、既存顧客との関係を強化することに力を入れたい。

――具体的な施策は?

 キーワードに掲げているのは、クラウドだ。クラウド技術に基づいた事業展開は、大きなポテンシャルをもっていると考えている。来年1月には、マルウェアのフィルタリングを行うクラウドサービスを、当社製品のユーザー企業に無償で提供する。製品に付加価値をつけることで、お客様とのパイプを太くしていく。

――新規顧客獲得のための商材は?

 武器の一つが、保護機能を強化した次世代ファイアウォールだ。去年からヨーロッパで展開しており、金融機関や大手企業など、数千社の導入実績をもっている。ヨーロッパを成功事例として、来年の1月から日本でも展開していく。2011年は、次世代ファイアウォールなどの新製品の投入、クラウドサービスの拡大、アプライアンス仮想化の三つの柱で、多くの新規顧客を獲得したい。

――目標は何社くらい?

 具体的な数字は言えないが、当社の毎年の伸び率は約30-35%だ。2011年には、それを超える成長を見込んでいる。

――中国での事業展開は?

 現地法人をもっており、中国でも事業を伸ばしている。中国は巨大な市場で非常に魅力的だが、当社が最も重視している市場というわけではない。米国や日本、中国などの各市場で、バランスのとれた事業拡大を目指している。

(ゼンフ ミシャ)

バラクーダネットワークスのディーン・ドレイコ社長