個人・法人向けセキュリティを展開する独Gデータソフトウェア(フランク・ハイスラー/ディルク・ホーフストラーテ代表取締役)の日本法人は、2011年、売り上げの倍増を目指している。Jag山本社長が本紙取材に対して明らかにした。実現に向けて力を入れるのは、セキュリティ意識を高める活動だ。今年2月からセキュリティ・エヴァンジェリストを務めるエディ・ウィレムス氏に、活動について聞いた。

――セキュリティ・エヴァンジェリストというのは聞き慣れないが?

 宗教とは一切関係ありません(笑)。簡単にいえば、難しい技術の言葉を、誰でもわかるような簡単な言葉に“翻訳”するのが仕事です。

――具体的には。

 イベントでセキュリティについて講演したり、販売代理店に当社製品を分かりやすく説明したりしています。目的は、ユーザーやディストリビュータに、セキュリティの重要性や当社製品の特徴に関して、より高い意識をもってもらうことです。意外かもしれませんが、セキュリティ他社ともコミュニケーションをとり、最新のマルウェアなどについて情報交換もしています。

――Gデータの技術の特徴を分かりやすく説明して下さい。

 Gデータに限らずセキュリティ製品全般は、脅威をブロックしたり、パソコンに入ったウイルスを駆除したりするなどのさまざまな方法でパソコンを保護します。Gデータのセキュリティの特徴は、製品に二つのエンジンを採用し、万が一の場合に備えて二重の保護を実現していることです。たとえ第一のエンジンで脅威に対して十分の対応ができなかったとしても、第二のエンジンがあるので、結果的にパソコンを保護することができます。

――法人事業で、Gデータの主要ターゲットは中小企業ですね。

 そうです。中小企業に向けては、当社製品はインストール作業が簡単で、短時間で済むことをアピールしています。法人版は約20分でインストールができます。セキュリティの使いやすさの訴求は、中小企業の獲得にはとても重要です。

――中小企業を狙うにあたって、最も大きな課題は。

 セキュリティ対策に「あまりお金をかけたくない」という意識が強いことです。そのため、無料版を利用したり、あるいは数年前に導入したセキュリティを更新せずにそのままで使い続けている会社が多いでしょう。でも、新型の脅威はどんどん出てきています。セキュリティを定期的に更新しなければ、その脅威に対抗できません。中小企業の啓発活動は、セキュリティ・エヴァンジェリストの今後の大きなミッションです。

(ゼンフ ミシャ)

セキュリティ・エヴァンジェリストのエディ・ウィレムス氏