キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ、川崎正己社長)が、中期経営計画を発表した。今年度(2011年12月期)から3か年の経営計画で、新規分野だけで約650億円投資する。既存分野との合計では1000億円(前中期計画08~10年度は合計で約678億円)規模になる見込み。

 新規分の内訳は、新規事業とM&A(企業の合併と買収)に約400億円、データセンター(DC)建設関連で約150億円、クラウドIT基盤に約100億円。これによって、2013年12月期には連結売上高7850億円、営業利益は285億円への拡大を目指す。

 昨年度(2010年12月期)の連結売上高は、前年比2%減の6742億円、営業利益は23%増の77億円だった。向こう3年で、売り上げを約1100億円、営業利益で200億円上乗せする計画だ。セグメント向けでは、ITソリューションとコンシューマーイメージングの伸び幅を多く見積もっており、ITソリューションでは「キヤノングループと協調」(川崎社長)したうえで、グローバル展開も視野に入れることで売り上げ増を目指す。

 2015年12月期までの長期経営構想では、連結売上高8500億円、営業利益425億円をイメージしている。しかしこの数字は、キヤノンMJにとって売上高ベースで2006年の水準への回復に過ぎない。飽和する国内IT市場でどう売り上げを伸ばし、ITソリューション分野での海外展開を拡大させるかが、今後の成長のカギを握る。(安藤章司)