有力SIerのアイティフォーグループで、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)開発のスナッピー・コミュニケーションズ(小林四一社長)は、運営する楽器演奏SNS「オケ専♪」を利用する楽団数が、1月末に850団体を超えたと発表した。

 利用者は、主にアマチュアオーケストラ(アマオケ)。国内のアマオケの楽団数は1000団体余りとみられ、アマオケに特化したSNSとして、事実上の国内標準サービスになりつつある。SNSでは、Facebookやmixiが有名だが、「特定分野に特化する」(小林社長)ことで、付加サービス利用料金や広告収益などを拡大する戦略だ。

スナッピー・コミュニケーションズの小林四一社長

 「オケ専♪」は、スナッピーが開発したサークル活動支援システム「snacle(スナクル)」エンジンをベースに開発した“リアル・ソーシャルネットワークサービス”。これまでのSNSは、主にネット上でのコミュニケーションに重点を置かれていたが、「オケ専♪」をはじめとするsnacleベースのシステムは、「リアルとネットの双方のコミュニティに対応できる」(小林社長)ようにしていることが特徴だ。

「オケ専♪」のシステム概要。(1)メンバー募集(2)演奏会情報(3)スケジュール共有や雑談など楽団内のコミュニケーション(4)テーマごとのコミュニケーション/練習帳・持ち曲を介したコミュニケーション(5)プロフィール(6)出店/広告

 例えば「オケ専♪」は、アマオケと、アマオケの発表の場となる地域社会との橋渡しする仕組みづくりを重視したシステムにした。ユーザーからは、「オケ専♪」事務局のスナッピーオフィス宛に、全国から励ましの手紙やアマオケの公演チケットなどが送られてくる。こうしたオフラインでのやりとりは、「ネットサービスでは珍しい」(小林社長)と、手応えを感じている。

全国から「オケ専♪」活動への励ましの手紙や公演チケットが寄せられる

 基本利用は無料だが、「オケ専♪」のより高度なサービスを利用するには、月額315円の有料会員になる必要がある。スナッピーでは、向こう3年をめどに有料会員1万人、無料会員も含めた全体のユーザー数3万人を目指す。加えて、関連広告、プロオーケストラのチケットやコンテンツの販売などで収益を上げていく予定。

 また、snacleエンジンを使い、演劇・劇団向けのリアル・ソーシャルネットワークサービスを7月をめどに試験的にスタートさせる予定で、将来はアマチュアサッカー団体向けのサービスも検討している。(安藤章司)