NTTコムウェア(杉本迪雄社長)は、長年の実績をもつ勤怠管理ソリューションのSaaS版「follow(SaaS版)」で、直販のほか、NTTグループの販売網、他の代理店販売も整備することで、売り上げの拡大を目指す。

 NTTコムウェアは、10年以上前からシステムインテグレーション(SI)による勤怠管理システムを販売。現在までに17社ほどの実績がある。近年、Salesforce.com、Amazon.comなどのクラウドが浸透し、顧客のシステムへの要求が「所有から利用」へと移り変わっている。同社では、SI中心のビジネスからサービスへの展開を目的に、ビジネスモデルの検討を重ねてきた。エンタープライズ・ソリューション事業本部ビジネスクリエーション部の大塚誠一担当課長は、「新サービスを展開するために、中堅・中小ユーザーのニーズをヒアリングし、キャッチアップしたのが、この『follow(SaaS版)』だ」と語る。

 「follow(SaaS版)」は、これまでSIの敷居が高かった中堅・中小企業に対し、長年培ってきた勤怠管理ソリューション導入への間口を広げる。従来は、機能をオールインワンで提供していたが、中堅・中小企業では必ずしもすべての機能を必要とするとは限らない。「follow(SaaS版)」は勤務・休暇管理を基本として、工数管理、出張旅費、モバイル申請・承認機能をオプションで提供する。ユーザーは、使いたい機能だけを低価格で利用できる。

 NTTコムウェアのデータセンターから提供する「SmartCloud」で運用する。顧客は自社で資産をもつ必要はなく、システム管理の手間を削減しながら、複雑なシフト管理が可能になる。マウスだけで利用できるので、特別なスキルも不要だ。

 「follow(SaaS版)」は、ソフトウェアのタイムレコーダーで出退勤を管理できる。ビジネスクリエーション部の田中郁夫スペシャリストは、「ハードウェアのタイムレコーダーは導入のコストがかかるが、ソフトウェアタイムレコーダーなら、非正規社員を雇用している企業でも、入口にPCさえ用意しておけば済む」とメリットを説明する。

 オプションの工数管理では、勤務申請時間の作業内容を登録し、作業内容ごとの工数を簡単に管理することができる。原価の把握に役立つほか、見える化ツールとして、営業がどのフェーズにあるかをリアルタイムに知り、次の一手を打つ一助にもなる。(鍋島蓉子)