レッドハット(廣川裕司社長)は、4月21日、事業戦略説明会を開き、今年度(2012年2月期)の重点施策を発表した。「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の新規パートナーを大幅に増やす計画などを明らかにした。

 「RHEL」の拡販では、取り扱うIT企業を増やしていく考えを示した。レッドハットが推進するパートナー区分のうち「アドバンスドビジネスパートナー」を現状の倍の20社に増やし、「レディビジネスパートナー」を120社から200社に、「リセラーパートナー」を倍の1000社に増加させる。

 メインフレームやUNIXシステムを採用したシステムからの移行を促進するほか、Windowsからの乗り換えにも本腰を入れる。また、「CentOS」などの無償Linuxからの移行にも力を注ぐ。

 纐纈昌嗣執行役員パートナー営業本部長は、新規パートナーを増やす方法について、「大手ディストリビュータの傘下にいるIT企業に対して、レッドハットが直接アプローチして『RHEL』の利点を説明し、パートナーになってもらえるように提案する」と話している。「レッドハットのパートナーは、他社と比較したらまだ少ない。決してチャレンジングな目標ではない」と続けた。パートナー開拓などを進めるために、従業員を増員する計画で、営業担当者とプリセールスエンジニアを20~30名増やす。

 「RHEL」以外の製品・サービスでは、廣川社長が「JBoss」とクラウド事業に言及。「『JBoss』は昨年度比80%増、クラウド事業は倍に増えた。今年度はさらに倍増を目指す」としたうえで、「『JBoss』の専属営業担当者を倍にして、クラウドで新製品を投入する」と話した。(木村剛士)

事業戦略説明会で方針を語る廣川裕司社長