1stホールディングスグループの販売会社であるウイングアークテクノロジーズ(内野弘幸社長)は、8月22日、利用シーンに応じて情報の可視化を図る新世代ダッシュボードソリューションの新ブランド「MotionBoard(モーションボード)」を発表した。

 同社のBI(ビジネス・インテリジェンス)ソリューション「Dr.Sum EA MotionBoard」からダッシュボード機能を切り離し、他社のBIやプラットフォーム上でも使える製品としてブランド化したもの。提供価格は、1CPUで1000万円(税別)。8月29日に販売を開始する。今年度(2012年2月期)の目標販売数は9CPU、9000万円で、来年度(2013年2月期)は3億円を目指す。 

ウイングアークテクノロジーズの内野弘幸社長

 「MotionBoard」は、企業内のRDBMSやCSV、「Dr.Sum EA」などに蓄積したデータソースをダイレクトに参照し、これを仮想的に統合したデータ基盤上で、表現豊かなグラフやチャート、集計表、明細書などを用いて情報を可視化できる。また、OLAP(オンライン分析処理)機能に限らず、情報の変化から得た新たな気づきを得るためのプッシュ型の情報共有などの機能を備えている。内野社長は「BIという概念のなかで理解する製品ではなく、企業の経営に役立てることができるリアルタイム性をもち、あらゆる利用シーンに対応したツールだ。モバイル端末やクラウド環境にも対応した」としている。 

1stホールディングスの田中潤執行役員最高技術責任者

 8月29日に販売を開始する「MotionBoard」は、まずはWindows版を提供し、続けてLinux版も出す計画だ。また、今年11月末には、iPhone/iPadとAndroidのモバイル端末に対応した「MotionBoard+Mobile」を発売し、「Windows PCだけでなく、多様化する情報利用シーンに応じたスタイルを追求する」(内野社長)という。 

MotionBoardの描画テクノロジーで超高速でチャートを描く

 具体的にMotionBoardは、「Dr.Sum EA」エンジンやオラクルDB、SQLサーバー、IBM DB2、MySQL、CSVファイルなどのデータソースに対応。データソースごとに高速集計するための独自のチューニングを施し、最適な集計パフォーマンス環境を提供する。開発した1stホールディングスの田中潤執行役員最高技術責任者は「『Dr.Sum EA』だけでなく、企業内のデータソースを直接参照でき、リアルタイムデータやDWHを統合し可視化できる基盤だ。独自開発した『V-IMO(Double In-Memory OLAP)テクノロジー』によってデータの仮想統合を実現し、超高速で多数の大容量チャートを描画できる」と話している。

 新ブランドは、先行販売として、シーティーシー・テクノロジーが顧客のITシステムを遠隔運用するリモートオペレーションセンター(ROC)刷新時の開発基盤に採用している。(谷畑良胤)