キヤノンマーケティングジャパン(川崎正己社長)とウイングアークテクノロジーズ(内野弘幸社長)は、基幹システムプリンティング分野で協業し、帳票システムと複合機を連携させるソリューションを展開していく。両社が戦略的に事業展開するのは、事実上これが初めてとなる。

ウイングアークテクノロジーズ営業統括本部ビジネス開発部の森脇匡紀ディレクター(左)とキヤノンマーケティングジャパンPPS商品企画本部 プロダクション商品企画部基幹プリンティング推進課の梶本純子氏

 協業の第一弾として、ウイングアークテクノロジーズ製の帳票ソリューション「Super Visual Formade(SVF)」「Report Director Enterprise(RDE)」と、キヤノン製の複合機「imageRUNNER ADVANCE(iR-ADV)」を連携させるアプリケーションソフト「RDE連携プリント for imageRUNNER ADVANCE」を、5月上旬に発売する。税別価格は7万8000円。

 「RDE連携プリント for imageRUNNER ADVANCE」は、RDE帳票サーバーから圧縮・暗号化して出力した帳票データを、複合機のiR-ADV側で解凍・復号化して印刷するもの。遠隔地へのデータ出力でのネットワーク負荷を軽減し、強固なセキュリティ環境下での帳票印刷を実現する。

 さらに、オプションのiR-ADVのウェブブラウザ機能を利用すれば、iR-ADVの操作パネルから直接印刷を指示することができる。工場や倉庫など、パソコンがない環境でも、作業指示書や出荷伝票などを印刷することができる。ウェブブラウザキットの税別価格は9万8000円。

 キヤノンマーケティングジャパンのPPS商品企画本部プロダクション商品企画部基幹プリンティング推進課の梶本純子氏は、「『RDE連携プリント for imageRUNNER ADVANCE』は、工場や配送所などの非オフィス・パソコンでの使用に最適なので、これを商材に、製造業をターゲットにした分野での事業拡大を図っていく」と方針を語る。また、学習塾に向けた販売活動も検討していくなど、ウイングアークとの協業で同社の苦手としてきた領域に進出できるという。

 ウイングアークテクノロジーズ営業統括本部ビジネス開発部の森脇匡紀ディレクターは、「キヤノンMJとの協業によって、これまで当社がカバーできなかった地方の市場を開拓できる」と、両社の既存顧客がバッティングしないことから市場拡大に期待を寄せる。(ゼンフ ミシャ)

iR-ADVのオプション機能を使ったプルプリントの構成例