9月26日、米シマンテックのエンリケ・セーラムCEOが来日し、プレスカンファレンスで、いま起きている五つのメガトレンドと、同社が提供するソリューションを説明した。

 セーラムCEOは、今起きているメガトレンドは「『データ爆発』『脅威の変化』『モバイル』『仮想化』『クラウド』の5つの事象だ」と指摘。一つ目として、企業でプレゼン資料や、動画など、非構造データが爆発的に増えている「データ爆発」が起こるなかで、どのように保管し、バックアップし、検索し報告するかが課題となっているとした。

米シマンテックのエンリケ・セーラムCEO

 二つ目に、個人、企業、政府、どんな組織、個人でもサイバー犯罪のターゲットになり得る「脅威の変化」。三つ目は、企業のデータアクセスで「モバイル」が活用される場面が急激に増加しているなか、新しい技術による管理が必要とされていること。

 四つ目として、企業のIT資産を効率よく活用し、コストを下げるために「仮想化」が浸透していること。今後は、本番環境やミッションクリティカルシステムの仮想化も行われてくることから、管理性や可用性、リカバリなどを考えなければいけないという問題が生じている。そして五つ目には、企業で俊敏性や簡易性、保護や生産性を高めることができる「クラウド」の活用が始まっていることを挙げた。

 こうした事象が進展するなかで、ビジネス利用のITと個人利用のITが融合が進んでいる。企業は、いつでもどこでも同じアクセス環境が保証され、安全でスケーラビリティがあり、コスト効果の高く必要なサービスを受けられることを望んでいる。

 セーラムCEOは、「シマンテックは、個人と端末の『認証』と『情報保護』のソリューションなどを通して、安全に管理する仕組みを提供する」として、これらのメガトレンドへの対応を説明した。

 「データ爆発」に対しては、機密データなどをカテゴリ化して適正なセキュリティレベルで保護し、また、データの重複排除し、ムダのないアーカイブや報告の機能を提供することで、急増する情報を管理できるようにする。

 「脅威の変化」に対しては、シグネチャベースでは防げないマルウェアに対して、レピュテーションベースの保護を提供する。これは、個人向けのノートン製品にも、企業向けの「Symantec Endpoint Protection」にも搭載されている。1億7500のエンドポイントから、25億のアクティブファイルを収集し、マルウェアか否かを識別する仕組みによって攻撃を防ぐ。

 「モバイル」では包括的なエンドポイント保護、暗号化、認証、情報漏えい対策、デバイス管理によって、いつでもどこでもデバイスを保護するソリューションを提供する。

 「仮想化」では、ユーザー企業がミッションクリティカル環境や本番環境で仮想化を活用するようになってくることから、セキュリティと高い可用性を提供する。その新しい技術として、「V-Ray」テクノロジーで、何が仮想環境で起きているかを可視化する機能を高めている。

 「クラウド」では、主要クラウドプロバイダと組んで、シマンテックのソリューションを提供することで、サービスのセキュリティや可用性を高める。企業がクラウドを構築する際にもストレージ管理からバックアップ/リカバリ、高い可用性を担保するソリューションなどを提供する。さらにシマンテックは自社のクラウドサービス「Symantec.cloud」を通して、エンドポイント保護、バックアップ/リカバリなど、事業継続にかかるサービスを提供する。

 セーラムCEOは「当社はこの五つのメガトレンドで、ユニークなポジションに立っている」とした。(鍋島蓉子)