米シマンテック (エンリケ・セーラム社長兼CEO)は、SSL証明サービス、PKI(公開鍵基盤)サービス、ベリサイン・トラスト・サービス、ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション(VIP)認証サービスを含むベリサイン社の個人認証・電子証明事業を買収する正式契約に調印した。

 合意条件によって、米シマンテックは、米ベリサインの特定資産を約12億8000万ドルの現金で買収する。取得資産のなかには、米ベリサインの保有する日本ベリサインの株式、全24万2416株(総株主の議決権の数に対する割合53.74%)が含まれる。当局の承認などの条件に従い、9月期の完了を計画している。株式の移動後も、日本ベリサインの経営体制や事業体制に当面は変更がない見込み。

 ベリサインのSSL証明書サービスは、ユーザーが利用するウェブサイトが合法的で安全であり、ユーザーがサイトと情報共有を行ううえでの情報の安全性を保証するもの。100万台以上のウェブサーバにSSL証明書を発行するなど、世界トップシェアをもつ。

 シマンテックは、ベリサインのSSL証明書サービスと自社のサーバー向けセキュリティ製品を組み合わせ、企業向けにウェブサーバーとセキュリティ認証を提供する。

 一方、ベリサインのベリサイン・アイデンティティ・プロテクション (VIP)認証サービスは、オンライン上で事業を行う企業が、顧客、従業員、パートナーのIDを認証する際、ユーザーが所有する電子証明書を含んだカード、トークン、携帯電話、その他の機器を通じて、クラウドベースで正規ユーザを認証するもの。シマンテックの提供する、既存のノートン製品に含まれる機能を補完し、組織でのユーザID認証を支援する。

 買収完了後、シマンテックはベリサインのチェックマークを新しいロゴに組み合わせ、通信、電子商取引、情報交換の安全性をユーザに訴えていく。