インターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一社長)は、IaaSなどを展開するクラウドサービス「IIJ GIO」の新製品として、仮想サーバーを自由に設計・構築することができる「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を、8月に発売する。

 IIJ GIOサービス基盤上に、VMware社の仮想化技術「vSphere」とEMCの統合型ストレージを採用した仮想化プラットフォーム。従来のIaaSと異なり、仮想基盤上の仮想サーバーやOS/アプリケーションはユーザー企業が自由に設計・構築することができ、それぞれの業務環境に適したクラウド型システムをつくることができる。

 IIJは、ユーザー企業がWANサービスを経由してIIJ GIOを社内システム構築のプライベートクラウド基盤として活用するケースが多くなっているとみて、プライベートクラウド構築に必要な機能を強化した「VWシリーズ」を商材に、今後、オンプレミス型システムをプライベートクラウド化する提案活動に取り組む。クラウド事業統括の時田一広専務執行役員は、「『VWシリーズ』はディザスタリカバリ(DR=災害復旧)環境をつくるために最適で、そこも訴求する」と述べる。

 IIJは新製品を一つの柱として、IIJ GIO事業の2012年度(2013年3月期)の売り上げを2011年度の31億円から70億円に拡大することを目標に掲げている。サービス基盤上のアプリケーション開発などを手がけるパートナー企業への支援を強化し、ソリューションパートナーの数を現在のおよそ250社から約350社に引き上げる計画だ。

 また、「VWシリーズ」の発売に合わせて、「VWシリーズ」上で利用できる他社のソフトウェアを集めて配信するポータルの提供を開始する。ユーザー企業がソフトウェア製品をダウンロード・インストールできる環境を整え、将来、ライセンス管理や販売動向分析などの機能を追加し、ポータルの活用シーンを拡大する。(ゼンフ ミシャ)

クラウド事業統括の時田一広専務執行役員