デル(郡信一郎社長)は、6月28日、仮想システムを短期間で構築できるアプライアンス(専用機器)「Dell vStart」を発売した。

「Dell vStart 50」

 「Dell vStart」は、仮想環境を構築する際に必要なサーバーやストレージ、ネットワーク、ケーブル、管理ツールをセットにしたアプライアンス。米デルが中国福建省・厦門(アモイ)に設置している施設「チャイナ・カスタマー・センター」でハードとソフトを組み合わせ、検証作業を済ませて日本に出荷する。導入・構築する期間を短縮できるのが特徴。

 ラインアップは、サポートする仮想マシンの台数で分け、「50台まで」「100台まで」「200台まで」の3種類を用意した。各機種で、「VMware vSphere」版と「Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V(Hyper-V)」版がある。

 標準のハードウェア構成は、50台までの機種で、サーバーが「Dell PowerEdge R620 (x2)」、ストレージが「Dell EqualLogic PS4100X (x1)」、スイッチが「Dell PowerConnect 7024 (x4)」、24Uサイズのラック、PDU(電源タップ)、「Dell UPS」(オプション)。参考価格は1456万688円(「VMware vSphere」版と「Hyper-V」版共通)。

布谷恒和サーバブランドマネージャー

 マーケティング統括本部の布谷恒和サーバブランドマネージャーは、「複数のメーカーの製品を組み合わせると、一般的にはコンフィグレーション(システムの設定内容)を決め、正常に動作するかを確かめる検証作業に3週間はかかる。全体では稼働まで数か月かかっていたが、『Dell vStart』ならこの期間を削減することができ、数日から数週間で済む」とPRした。

 布谷マネージャーは、数か月前からテストマーケティングを行い、「近々、1社に納入予定」と話し、「今回はグローバルで共通のラインアップだけを発売したが、今後は日本のニーズに合わせて、オリジナル仕様の機種を用意する可能性がある」とも述べた。(木村剛士)