日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、8月23日、小型のゼロクライアント端末「HP t410 Smart zero Client(t410)」を発売した。ネットワークの品質を改善するソフトウェア「HP Velocity」をプリインストールして提供する。

 Citrix ICA、RDP7.1、Microsoft Remote FX、VMware PCoIPなどの画面転送プロトコルをサポートするクライアント仮想化ソリューション対応の専用端末。手のひらサイズのコンパクトなきょう体で、映像・音声出力インタフェースの標準化規格のVESA規格に準拠し、モニタ背面に取りつけて利用できる。メモリは1GBで、画面転送処理専用チップ(DSP)によって高速描画を実現。モニタ2画面にフルHD映像を出力することができる。

 起動と同時にウェブサーバーに格納してある設定情報を読み込み、クライアント仮想化環境に接続する「HP Smart Zero Cliant Service」に対応。端末設定が不要で、管理工数を削減することができる。

 発表会で、プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 クライアントソリューション本部の九嶋俊一本部長は、「『t410』は決められた機能しか提供できない普通のゼロクライアントとは違う。いろいろなプロトコルに対応し、カスタマイズすることができるスマートゼロクライアントだ」とアピールした。

プリンティング・パーソナルシステム事業統括クライアントソリューション本部の九嶋俊一本部長

 「t410」にプリインストールされる「HP Velocity」は、仮想環境と端末の間のネットワーク品質を改善するソフトウェア。パケットを複数のセグメントに分割して送信し、失ったパケットは再構成して、約90%のパケットロスを削減する。Wi-Fiネットワークの有効帯域は、最大で約15%の拡張を実現。画面転送や動画再生、音声会議など、リアルタイム性が重要なアプリケーションの利用時に効果を発揮する。

 「t410」の税込価格は2万6040円。Teradici PCoIPに対応する上位モデルは3万1290円。「HP Velocity」は、今後日本HPがリリースするすべてのシンクライアント端末にプリインストールされる予定だ。(真鍋武)