ニフティグループのコマースリンク(春木博社長)の「DFO(データフィード最適化)」事業が伸びている。DFOはネット通販に使う商品データを最適化するサービスで、主にソーシャルメディアやアフィリエイトサイトなど他社サービスとの連携を支援するものだ。複数サイトとの効果的な連携がネット通販の売り上げ増につながることから、ここ数年、引き合いが急増している。

春木博
社長
 「DFO」は、商品データを検索エンジン向けに最適化したり、通販に特化したショッピングサーチ、アフィリエイト、ソーシャルメディアといった、さまざまな顧客接点をもつサイトへ商品データの供給を代行するというものだ。顧客であるネット通販事業者の集客能力を高める支援を行い、結果として顧客の売り上げ増に貢献しているわけだ。

 ただ単に大量のデータを送り込めばいいというものではなく、「消費者が必要としているデータを的確に、わかりやすく表示するように、データの最適化が欠かせない」(春木社長)としてDFOエンジンのチューンナップに努めた結果、今期(2013年3月期)のDFO関連事業の売上高は、前年度と同様の2倍程度の高い伸びを見込むほどの好調ぶりだ。

 ただし、課題もある。これまでは取り扱い商品点数の多い大手ネット通販事業者がDFO顧客の中心だったが、中堅・中小規模のネット通販領域の開拓は緒に就いたばかりで十分な対応ができていないという点だ。取り組みの一つとして年内をめどに準備を進めているのが、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」上のアプリケーションとしてDFOを使えるようにすることだ。ニフティクラウドでは、ネット通販に必要なアプリをグループ内外から募っている。複雑なカスタマイズは難しいものの、ユーザーは必要なときに必要な期間だけ割安に使えるメリットがある。中堅・中小分野へすそ野を広げていくことで、DFO関連の売り上げをさらに伸ばそうとしている。(安藤章司)