米アクロニスのアレックス・ピンチェフ社長兼CEOが来日し、10月29日、同社のバックアップ/リカバリ製品の優位点や新製品の発表予定について、報道機関向けに説明した。

アレックス・ピンチェフ社長兼CEO

 ピンチェフ社長兼CEOは、従来のバックアップ/リカバリについて、「これまでの古いテクノロジーは、データが分散した状況やクラウド・仮想化・モバイルなどが存在する環境では機能しなくなっており、十分な拡張性を担保できない」と説明。そのうえで、アクロニスの製品全般について「データのバックアップ/リカバリをオンプレミス・クラウド・分散環境にまたがって実行できることに加え、ストレージを最適化することでコストを削減する。さらに、どのデバイスにも対応し、遠隔地からのセキュアなアクセスを実現する」と優位点を述べた。

 さらに、アクロニスが全世界で約20万の法人ユーザーを抱え、コンシューマ向けには約250万のライセンスを販売したこと、グローバルでの売り上げが1億ドルを突破したことをアピール。「全世界で約2万5000社のパートナー企業がいて、90か国に対して販売している。昨四半期は、仮想化の分野が前年同期比で約3倍に伸びており、日本での売り上げが大きかった。日本はアクロニスにとって重要な市場だ」とした。

 また、仮想化ソフト「VMwarevSphere」用のバックアップ/リカバリ製品の最新バージョン「Acronis vmProtect 8」、包括的なバックアップ/リカバリを実現するプラットフォーム製品「Acronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Platform」を11月に発表する予定だと説明。ピンチェフ社長兼CEOは、「Acronis vmProtect 8」について、「業界最速だった前バージョンの『Acronis vmProtect 7』の100倍の速度で、ニア・ゼロのバックアップ/リカバリタイムを実現する」と説明した。

 9月に買収した米グループロジックの製品については、MacからのWindows環境の利用を実現する「ExtremeZ-IP」、iPadやiPhoneから社内サーバーにアクセスできる「mobilEcho」、ファイルを安全に同期できる「activEcho」を、日本では2013年初頭に発売する予定だとした。ピンチェフ社長兼CEOは、「企業のCIOやセキュリティオフィサーは、オンラインストレージ『Dropbox』が企業内で使用されることを懸念している。ドキュメントを誰にでも送ることができ、セキュアではないからだ。『activEcho』では、企業が認めたファイル・相手としか同期できないように設定できる」とアピールした。(真鍋武)