今年8月、世界大手パソコンメーカーのレノボと広範囲でパートナーシップを締結することを明らかにしたEMCコーポレーション(EMC)。同社のジョー・トゥッチ会長兼CEOは、10月29日に来日し、『週刊BCN』に対して「EMCにとって、提携の最大の狙いは中国と新興国の市場開拓だ」と明言した。

 両社はパートナーシップの締結を踏まえ、現在、(1)共同のサーバー技術開発プログラムを立ち上げ、ここで開発するサーバーをレノボが販売、(2)レノボのサーバーを徐々にEMCの一部のストレージ・システムに組み込む、(3)EMCがレノボの販売網を活用し、ネットワーク/ストレージのソリューションを中国や新興国向けに提供――の三つに取り組んでいる。

 EMCは、2012年度の売上見込みが約217億米ドル。その大半を、ストレージなどIT機器を管理するためのソフトウェアが占めている。同社は今後のビジネス拡大に向け、ソフトウェアを中核とするクラウド/ビッグデータ・ソリューションの展開を加速。ソリューションの上位レイヤを強化するために、引き続き、積極的に企業の買収に取り組み、必要な技術/製品を手に入れるという。

 EMCの事業拡大に欠かせないのは、中国をはじめとする成長著しい市場での本格的な展開だ。トゥッチ会長兼CEOは、レノボとの提携の進捗について、「発表したパートナーシップ内容の実現に向けて動いている」とコメント。ソリューションを揃え、レノボの幅広い販売網を生かして中国と新興国の市場を攻める。(ゼンフ ミシャ)

EMCコーポレーションのジョー・トゥッチ会長兼CEO