イーフロンティア(安藤健一代表取締役)は、10月からコーレルの製品を国内で取り扱うことで、グラフィックスソフトの販売を強化した。「Shade」「Poser」「Vue」などのグラフィックスソフトに加え、コーレルブランドの「Painter」「CorelDRAW」を販売することで、個人、法人ともにユーザー層のすそ野拡大を果たし、今年度(13年3月期)の売上高を前年度比1.5倍に引き上げる。

佐藤篤 取締役
 カナダに本社を置くCorelは、これまで製品の販売を日本法人のコーレルに任せていた。しかし、日本での販売が思うように伸びなかったことから、日本でのビジネスモデルを変更。日本法人は、パソコンへのバンドルなどOEM事業に特化することになり、新たにイーフロンティアが、家電量販店向けパッケージソフトの卸しをはじめ、法人や学校へのライセンス提供など、日本でのコーレル製品の販売を一手に引き受けることになった。イーフロンティアは、これまで「Shade」「Poser」「Vue」などのグラフィックスソフトを販売しており、コーレル製品を追加することによって、「コーレルの2Dソフトと当社の3Dソフトを組み合わせることで、グラフィックスソフトの相乗効果を発揮できる」(佐藤篤取締役)として、シェア拡大を見込んでいる。また、「販売パートナーにとっても大きなメリットになる」とアピールする。

 コーレル製品の販売網は、ソフトバンクBBやシネックスインフォテックなどのディストリビュータで、イーフロンティア製品も扱っている販社だ。ディストリビュータにとっては、1社から大量に仕入れることになるので、ボリュームディスカウントを実現することも可能になる。

 またCorelは、今年2月にビデオ編集ソフトなどを提供するRoviからRoxio事業を買収しており、ロキシオ製品もイーフロンティアが販売することになった。グラフィックスソフトのラインアップ拡充と、ビデオ編集ソフトの販売などで、「今年度の売上高は、前年度の1.5倍に増える」と佐藤取締役は自信をみせる。

 パッケージソフトビジネスは、とくに家電量販店がソフト売り場を縮小するなど、厳しい状況が続いている。今回のイーフロンティアによるコーレル製品の取り扱いは、ソフトメーカーが淘汰されていく流れの一環ともみえる。(佐相彰彦)