ソフト開発のインフォテリア(平野洋一郎社長)は、中国でのビジネス拡大に手応えを感じている。中国市場で主力商材と位置づけるのはスマートデバイス対応のコンテンツ作成・配信・閲覧システム「Handbook(ハンドブック)」だ。タブレット端末を活用したスタイリッシュな営業スタイルへの刷新や教育用ツール、情報共有などのニーズに応えていくことで「販売パートナーとともにビジネスを拡大させる」(インフォテリア中国法人の山崎将良総経理)と意欲を示す。

 インフォテリアは、2012年2月に中国・杭州に開発・サポート拠点を開設したのに続き、同年11月には上海に販売拠点も立ち上げている。中国で主力と位置づける「Handbook」の国内外の納入件数は、2012年末までに500を超えるなど好調に推移しており、第3四半期(2012年10~12月期)の事業の売り上げは前年同期比で2倍近くに伸びた。タブレット端末をはじめとするスマートデバイスが急速に業務用途で使われ始めており、「Handbook」はこうした端末にコンテンツを配信するプラットフォームとしての活用が進んでいる。

 例えば、営業担当者が紙のカタログを手に持って説明してきたスタイルをやめて、タブレット端末にコンテンツを映し出しながら営業するスタイルが広がっている。「Handbook」のコンテンツは、管理者や制作者が一括して管理サーバーにアップロード。ユーザーである営業担当者はコンテンツを同期するだけで最新の販促資料を揃えられる仕組みだ。中国では営業スタイルの近代化が進んでおり、「スマートデバイスを活用したスタイリッシュな営業やストーリー性のあるプレゼンテーション能力が強く求められている」(インフォテリア中国法人の山崎総経理)状況にあって、販売チャネルの整備を通じて「Handbook」の拡販につなげていく考えだ。

 営業以外でも、教育用ツールや情報共有などでも応用でき、昨年末にはセイコープレシジョンがタイ製造拠点の品質や生産効率の向上のツールとして「Handbook」を採用。また、NTTドコモ中国法人のドコモチャイナもスマートデバイスを使った営業用コンテンツのプラットフォームとして位置づけるなど、海外での「Handbook」販売実績を着実に増やしつつある。(安藤章司)