理経(黒田哲夫社長)は、5月16日、スカパーJSAT(高田真治社長)の協力で、スカパーJSATが推進する超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の社会化実験に参画し、理経が販売する米Comtech EF DataのTCPアクセラレータ「Stampede FXシリーズ」が実際の衛星回線を利用した環境での検証実験で成功したと発表した。

 衛星通信では必ず遅延が発生するが、遅延の影響を受けることによってスループットの低下が発生する。この低下に対し、TCPアクセラレーター導入による効果を検証するために実験を実施した。ファイル転送(FTP)実験では、衛星回線の帯域はクライアントからのアップロード方向が24Mbps、ダウンロード方向が40Mbps、遅延(実測値)は往復で約550msecという環境で、大容量ファイルのアップロード/ダウンロードを行った場合の回線速度の比較、検証実験を実施。「Stampede FX」を使用することで、最大約30倍、スループットを改善した。

 ウェブブラウジング(HTTP)実験では、衛星回線の帯域でクライアントからのアップロード方向が40Mbps、ダウンロード方向が24Mbps、遅延(実測値)が往復で約550msec、インターネット回線が光インターネット回線として一般的な最大100Mbpsのベストエフォートという環境で、地上インターネット回線を介したアップロード/ダウンロードの回線速度の比較、検証実験を実施した。「Stampede FX」を使用することで、最大約10倍、スループットを改善した。

 これらの結果、衛星通信の遅延により発生するスループット低下に対して低減効果を発揮し、最新技術を搭載した「Stampede FX」が有効であることが確認された。今後、限られた帯域のなかで効率的に通信できるソリューションとして、さらに拡販する。

検証実験の成功に寄与した「Stampede FX-4000シリーズ」