最先端技術とニッチ市場

黒田哲夫 社長
 当社のソリューションは、システム、ネットワーク、電子部品・機器の三つの事業に分かれている。各事業でニッチな市場に絞って、そこを集中して攻めている。市況の影響をあまり受けておらず、2012年度(13年3月期)は、期首の計画通り順調に推移している。例えば、文教向けのシステムがそうだ。生徒の成績データを分析する教員向けのシステムが好調で、これまで九州と関西の私立大学で導入が進んでいたものを、関東まで拡大できた。注力分野としているネットワークでは、自治体向けの防災システムが、総務省の実施している防災関連の実証実験で、参加自治体の一つである江東区に採用された。

 当社の強みは、最先端技術をもっていることだ。衛星向けのネットワークや無線LANの分野については、10年以上かけて蓄積してきたノウハウがあり、高い付加価値を提供することができる。2013年以降も、これら最先端技術を武器にして、ニッチな市場を取っていく。

 また、13年度には、中期経営計画をスタートする。実は、理経は10年度まで4年連続で赤字を計上していた経緯もあって、これまでは中計を立てていなかった。しかし、11年度に黒字化して、12年度も順調なことから、13年度に中期経営計画を開始する。現在、ネットワーク事業の売上比率は約20%だが、これを30%に引き上げて、各事業が同じ規模になるようにしたい。全体では、3年かけて、売上高を100億円にすることが目標だ。