理経(黒田哲夫社長)は、企業が展開するO2O(オンライン・トゥ・オフライン)マーケティングを支援する公衆無線LANシステム「BizPortal オンプレミス」を2月に強化する。構成要素の認証ゲートウェイ装置のラインアップに、Wi-Fiアクセスポイント機能を搭載した新製品を追加。導入コストを従来に比べて抑えることができる。

山内理史
技術開発部部長
 「BizPortal オンプレミス」は、インターネットアクセスをコントロールするサーバーと、認証ゲートウェイ装置、Wi-Fiアクセスポイントで構成する無線LANシステムだ。提供するWi-Fiスポット内で、スマートフォンやタブレットなどの端末からインターネットブラウザを起動すると、管理者が設定したウェブページに自動的に表示する「URL強制リダイレクト機能」を搭載している。例えば、小売店などの店頭で、ウェブサイトの会員に対して、クーポンや商品情報を効果的に提供することができ、企業のO2Oマーケティングを支援する。すでに紀伊国屋書店が採用しており、店舗ウェブ会員へのクーポン配信や電子書籍の販促に活用している。

 山内理史技術開発部部長は、「会員制のウェブサイトを運営しているフランチャイズチェーンやコンビニなどの小売業がターゲット。店頭に訪れた顧客をウェブサイトに誘導しやすい。自治体が実施する観光キャンペーンなどで使用することもできる」と用途をアピールしている。

 これまでは、認証ゲートウェイにNomadixの「AG-2300」を使用していたが、新製品の「Nomadix Wireless connect Gateway」を2月にラインアップに追加する。新製品はWi-Fiアクセスポイント機能を搭載し、「これまで別途購入が必要だったアクセスポイント専用機が不要になるので、従来よりも導入コストを抑えることができるようになる」(山内技術開発部部長)。

 理経では、今回のラインアップ追加を「BizPortal オンプレミス」の拡販につなげる構えだ。13年度(14年3月期)中に10社へ販売することを目標に掲げている。

 価格構成は、サーバーが100万円からで、新製品の「Nomadix Wireless connect Gateway」は13万5000円。(真鍋武)