【北京発】中国・北京で開かれているサービス商材の見本市「中国(北京)国際服務貿易交易会(京交会)」で、ITを活用した高度ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)に熱い視線が注がれている。円安や中国の人件費高騰に伴って、従来の単純な日本向けのソフトウェア開発や、データ入力などのBPOは採算が合いにくくなっていることから、中国企業はより複雑で高度なスキルが要求される高度BPOへのシフトを急いでいる。

 京交会に出展した山東省の済南麗之仁信息咨詢服務(木田橋麗総経理)は、「日本企業と協業して中国市場の開拓をワンストップで請け負う」(木田橋麗総経理)と話す。ネット通販などのITを駆使して沖縄の化粧品メーカーの中国での販売チャネルを開拓したり、日本の健康食品や医薬品を取り扱う北京日豊泰達国際医薬科技(正田豊・董事長兼総経理)と連携して山東省の市場開発に乗り出したりというBPOに力を入れる。

左から、済南麗之仁信息咨詢服務の木田橋麗総経理、北京日豊泰達国際医薬科技の正田豊董事長兼総経理

 済南麗之仁は、ソフト開発で培ったITのノウハウを駆使し、エンドユーザーから直接BPOを請け負う仕組みを立ち上げる。北京日豊泰達の正田豊董事長兼総経理は、「山東省での市場開発で済南麗之仁と連携していきたい」と、済南麗之仁の高度BPO事業に期待する。

 木田橋総経理は、山東省中小企業管理協会や山東省女性企業家協会などの役員を務める地元の有力な女性経営者。「従来型のソフト開発やBPOでは伸びしろに限界がある」と、今回の挑戦に乗り出した背景を話し、「日系企業からの、こうしたワンストップ型BPOサービスに関する引き合いは強い」と手応えを口にする。ITのノウハウを強みに、今後は中国での市場開発やネット通販などの業務プロセスをワンストップで請け負う高度BPOビジネスに拡大させる方針だ。(安藤章司)