NTTソフトウェア(山田伸一社長)は、クラウド向けセキュリティに力を注ぐ。今年4月に、クラウド向けデータ暗号化ツール「TrustBind/Secure Gateway」を発売し、SaaSベンダーにそれぞれのクラウドサービスと組み合わせて提供してもらうかたちで展開する。第一弾として、セールスフォース・ドットコム(セールスフォース、宇陀栄次社長)との協業によって、データ保護のニーズが高い金融業など「Salesforce」のユーザー企業に提案していく。

畠中優行
取締役
 NTTソフトウェアの「TrustBind/Secure Gateway」は、クラウドサービスに保存されるデータを暗号化し、情報漏えいを防ぐツールだ。クラウドサービスとユーザー企業の間にゲートウェイを設置して、通過するデータを項目ごとに自動的に暗号化・復号する。これによって、利用者は特別な操作をすることなく、クラウドサービスを安全に使うことができる。

 NTTソフトウェアは、クラウドサービスの需要が高まっている一方で、情報漏えいの懸念が導入決断のネックになると分析。SaaSベンダーの間では、クラウドサービスと組み合わせてセキュリティツールを提案するニーズが高いとみて、「TrustBind/Secure Gateway」を開発した。SaaSベンダーの営業リソースを活用し、彼らによる提案活動を通じて、ユーザー企業の獲得を目指す。

 第一弾として、クラウドサービス「Salesforce」を展開するセールスフォース・ドットコムと組んで、「TrustBind/Secure Gateway」をSalesforceのユーザー企業に提案。とくに、個人情報の保護を重視する金融や保険などの業界の企業への導入を狙う。ソリューション事業推進本部 セキュリティ・ソリューション事業部長の畠中優行取締役は「今後、ほかのSaaSベンダーとも協業したい」との方針を示している。今後3年で10億円の売り上げを目指すという。(ゼンフ ミシャ)