韓国のリモートアクセスソリューションベンダーであるアールサポート(安千洪・取締役副社長兼日本支社長)は、PCやサーバーの電源をネットワーク経由で遠隔操作するWake-on-LAN(WOL)アプライアンスの「RemoteWOL」を発売した。ネットワーク設定を変更する必要がなく、価格も競合製品の40%程度。一方で管理メニューも充実させ、「単なる廉価商品とは一線を画している」(安副社長)という。

「RemoteWOL」専用ボックスのイメージ

安千洪
取締役副社長 兼
日本支社長
 「RemoteWOL」は、WOL機能を提供するハードウェアで、社内ネットワーク内に設置するだけで、スマートデバイスやノートPCを使って、遠隔地から社内PC、サーバーの電源管理ができる。

 従来のWOL製品は、外部で使うモバイル端末それぞれにソフトウェアをインストールしなければならないものが多かったが、「RemoteWOL」は、管理者メニューで端末を登録するだけで、その端末からリモート電源管理を利用できるようになる。また、導入にあたって既存ネットワークの設定変更などが不要で、同じネットワークセグメントであれば、最大254台まで起動が可能だ。加えて、停電からの電源回復時に自動的に起動するので、災害が発生した時などにも事務所に戻ることなく遠隔地で業務を継続できる。

 さらに、同社のリモートデスクトップサービス「RemoteView」との併用によって、モバイルワークに必要な機能をワンストップで実現する。具体的には、社内PCのリモート電源管理だけでなく、モバイル端末との画面共有や遠隔操作、インスタントVPNなどの機能も使うことができる。

 価格は3万6000円(税別)で、当面の販売目標は1000台。安副社長は「他社製品は9万円程度で販売されているが、機能としては遜色がない」と、コストパフォーマンスの高さを強調する。

 ただし、「RemoteWOL」単体での収益はそれほど見込んでいない。「RemoteView」とのセット販売や、「RemoteView」ユーザーへの拡販に注力する方針で、安副社長は、「もともとユーザーからの要望があったことに加え、当社としては企業のBCP対策としてリモートワーク機能を幅広く提供したいという思いがあって、遠隔サポート専門企業の使命として『RemoteWOL』を開発した」という。(本多和幸)