セキュリティベンダーのトリップワイヤ・ジャパン(トリップワイヤ、杉山富治郎社長)は、ぜい弱性管理ソリューション「nCircle Suite360」を発売する。米本社が今春に買収した米nCircle社の製品で、主力製品の改ざん検知ツール「Tripwire Enterprise」などと組み合わせて拡販する。

 「nCircle Suite360」は、情報システムのぜい弱性を自動検知して、情報漏えいやシステムトラブルを防ぐソリューション。米トリップワイヤは、開発元のnCircleを買収し、「nCircle Suite360」の発売に至った。

 トリップワイヤは、システムの設定データなどが不正に改ざんされたことを検知して、システム管理者に知らせる機能などをもつ「Tripwire Enterprise」が主力製品。米本社は、世界の主要国で販売し、約6500社のユーザーを獲得している。「nCircleを買収したことで、システムの変更とぜい弱性の把握・管理を実現することができる」(米トリップワイヤのショーン・サンズ・グローバルチャネル,APJ&LatAmシニアディレクター)ようになった。

 米本社のガス・マレジス・グローバルセールス副社長は、「当社が追求しているのは、セキュリティ対策とコンプライアンス(法令遵守)支援。このカテゴリを極めるための研究開発と企業買収を進めてきた。今回の買収はその一環」と語る。また「日本以外のアジア各国の成長は著しいが、セキュリティやコンプライアンス製品はある程度の先進国でなければニーズがない。したがって、日本を重視している。日本法人の業績には満足しており、今年度は最低でも対前年比20%増の売り上げを達成できる」とも話した。

 日本法人の杉山社長は、パートナー戦略について「私たちのITソリューションを理解するセキュリティ技術に強いSIerやITサービス会社と手を組む」と説明し、チャネル網を強化する考えを示した。(木村剛士)

来日した米本社のガス・マレジス副社長(中央)と、ショーン・サンズ・シニアディレクター(右)、日本法人社長の杉山富治郎氏