フォースメディア(池田譲治社長)は、大手NASメーカーの台湾QNAPシステムズ(リチャード・リーCEO)の国内販売代理店として日本市場で「QNAP Turbo NAS」シリーズの販売を拡大しようとしている。今年9月に新OS「QTS4.0」の提供を法人向けに開始したほか、10月にはSASに対応したハイエンドクラスのNASを発売。システムの可用性に合わせた保守サービスの強化など、ユーザー企業のニーズに対応することで、2014年には売上高を前年比2倍にすることを目指している。

 同社は、「Turbo NAS」を販売する際、ノーマルのドライブだけでなく、ミドルクラスやミドルハイクラスのドライブ、大手サーバー・ストレージベンダーのシステムで採用されているニアラインクラスのドライブなど、用途に合わせたドライブを提案することでユーザー企業を獲得している。

 10月発売のSAS対応モデルは、省電力・低発熱を実現する、2.5インチドライブ搭載専用の高密度24bayラックマウントモデル、3.5/2.5インチのドライブを搭載できる16/12bayラックマウントモデル2機種の合わせて3機種。オフィスの基幹インフラとしての用途、教育機関や研究機関が検証用として使うことなどを想定して新規顧客の開拓を図っている。

 「Turbo NAS」のOS「QTS4.0」は、ウェブベースの管理環境でマルチタスク・マルチウィンドウ対応の直感的なグラフィカルユーザーインターフェースを備えて操作性を高めている。システム管理者の少ない中小企業でも使いこなすことができる製品だという。池田社長は、「他社製品よりもリーズナブルで高性能という評価をユーザー企業から得ている」とアピールする。そのため、「売上高を大幅に伸ばし、国内シェアの拡大を図ることができる」と自信をみせている。

 台湾QNAPは、ネットワークカメラやデジタルサイネージなどのビジネスに力を入れていることに加えて、NASを事業の柱の一つに据えており、日本市場での広がりに期待している。リーCEOは、「売上高全体として、昨年が140億円程度の実績で、今年は約160億円を見込んでいる。日本での販売がさらに増えれば、来年は大幅な売上増を果たすことができる」と見込んでいる。なお、台湾QNAPはNAS事業でコンシューマに対するサービス拡充も進めている。「QTS4.0」によって、写真、音楽、ビデオなどホームエンタテインメント向けのアプリの充実を図るとともに、パーソナルクラウドの構築やマルチデバイスでの同期化などにも取り組んでいる。(佐相彰彦)

フォースメディアの池田譲治社長(左)と台湾QNAPシステムズのリチャード・リーCEO