ICT(情報通信技術)ベンダーのエス・アンド・アイ(藤本司郎社長)は、スマートフォンを使って、会社番号での着信/発信ができる「uniConnect」の販売に力を入れる。2013年10月に、第3世代として、通話する場所によってインターネットプロトコルを活用するVoIPと3Gの通信方式を自動的に切り替えるなど、機能の追加・強化を施した「uniConnect 3」を発売した。それに合わせて、販売体制を強化するために、OA機器やモバイル端末の販社を中心として、リセラーの数を増やしていく。

 サーバーなどの構築を得意とするエス・アンド・アイは、サービス型の独自商材として、09年に、スマートフォン対応のPBX(電話交換機)システムである「uniConnect」を投入した。スマートフォンのビジネス活用が普及していると捉え、スマートフォンを会社の電話として使いたいと考えているユーザー企業に売り込んでいる。今回の新バージョンは、アプリケーションとハードウェアの両面でテコ入れして、使い勝手の向上を図っている。

 スマートフォンから会社のダイヤルイン番号での発着信を可能にするダイヤラーアプリケーションを新たにVoIP通話に対応した。社内の無線LANが利用できる場合はVoIPで通話し、外出中など利用できない場合は、3Gの公衆網を利用するなど、場所によって通信方式を切り替えることができる。自動切り替えのほか、手動切り替えも可能だ。また、VoIP接続に空港やカフェなどで使うことができる公共の無線LANを利用することの許可・禁止などは、「uniConnect」のシステム側で設定することができる。

 さらに、ウェブブラウザベースの管理コンソールを新たに用意している。従来は、「uniConnect」を運用するにはITの専門知識が必要だったが、「uniConnect」の利用に必要な情報のほとんどを設定・管理することができるコンソールを備えることによって、利用現場が自ら設定・管理を行うことができるようにしている。ユーザーインターフェース(UI)も刷新して、呼び出す頻度の高い「通話履歴」や「アドレス帳」にアクセスしやすいメイン画面を実現している。

 このほか、シスコシステムズのサーバー内蔵型ルータ「Cisco ISR 2911 UCS-E」をベースにした「uniConnectアプライアンス」に対応した。「uniConnectアプライアンス」は、1台で約300台分の固定電話とスマートフォンの内線化ができる。「uniConnect」の基本システムとウェブベースの管理コンソールがあらかじめインストールされており、従来から企業内に設置されているPBXと同じように設置・運用することができる。ユーザー1000人以内のユーザー企業を中心に提案していく。

 執行役員の村田良成・営業開発本部長は、「OA機器やモバイル端末の販社など、新しい販売パートナーの獲得に注力する。30~50社と新たに提携し、ビジネス拡大に結びつけたい」としている。(ゼンフ ミシャ)

iPhoneユーザーが好むデザインを意識してUIを刷新した