【上海発】独立系SIer、日本ビジネスシステムズの中国現地法人である杰碧思科技(上海)(JBS上海、田中功明総経理)は、今春、中国の日系ユーザー企業を対象に、マイクロソフトのクラウド「Office 365」の導入支援サービスの本格提供を開始した。田中総経理は「今後1年間で30社への販売を見込んでいる」と意欲を示している。

 JBS上海は2012年11月の設立で、現在の従業員は約20人。大手金融機関や製造業を中心に、ITインフラの構築や運用サポートを手がけるほか、中小企業に対してはIT部門の役割をJBS上海のSEが代行する「シェアードシステム部サービス」を提供している。

 田中総経理は、「情報系システムでは、クラウドを活用することでコストを抑えたいという要望が増えている。中国の日系企業では、まだ『Office 365』を知らない担当者が多く、ポテンシャルは大きい。4月にマイクロソフトがデータセンター(DC)を上海と北京に開設したことを受けて、顧客の関心は高まるとみている」と、導入支援サービスの本格提供に踏み切った理由を説明する。これまでリーチできていなかった中堅企業を取り込むと同時に、大手企業からはAD(Active Directory)連携などのカスタマイズが必要なSI案件を獲得して、収益につなげる。

 JBS上海は、既存の大手金融機関のIT運用サポートや「シェアードシステム部サービス」でストックビジネスを展開し、業績は順調。15年度(15年12月期)の単年度黒字化が目標で、田中総経理は「今年度下期は黒字の見込みで、来年度の目標達成がみえてきた」と自信をみせる。(上海支局 真鍋武)

田中功明総経理