ニュース

佳能信息系統(上海)、ネットワークカメラソリューションが好調、新サービスの開発も

2014/05/19 18:45

【上海発】キヤノンITソリューションズの中国現地法人、佳能信息系統(上海)有限公司(伊藤正紀総経理)の中国企業向けのネットワークカメラソリューションが好調だ。今夏には、新サービスの開始も検討しているという。

 佳能信息系統(上海)は、キヤノン(中国)と連携しながら、キヤノン製のネットワークカメラに自社ソフトウェアを組み合わせたソリューションを提供している。伊藤総経理は、「ネットワークカメラの利用方法が新たなフェーズに突入しようとしていて、当社のソリューションビジネスのなかでも、とくに需要が高まっている。ユーザーが、これまでになかった使い方を実践しようとしている」と説明する。

 ネットワークカメラは、これまでは駐車場で車上荒らしを防ぐための監視など、防犯目的での利用が多かった。しかし、最近増えているのは、「工場の現場で、きちんと従業員が作業しているのかを確認したり、オペレーションにミスはないかなどを監視したりする新たなニーズ」(伊藤総経理)だという。

 そこで、佳能信息系統(上海)は新商材の開発に着手。伊藤総経理は、「キヤノン製のネットワークカメラにWi-Fiのモジュールを組み込んで、映像をスマートフォンやタブレット端末からモニタリングできる仕組みを、クラウドサービスとして提供しようと考えている」と構想を語る。

 想定するユーザーは、工場を抱える製造業のほか、サービスセンターや店舗など、さまざま。将来は、高齢者や子どもを抱える家庭にも普及させていきたいという。佳能信息系統(上海)の周慶隆常務副総経理は、「すでに新商材の大部分の開発は終了している」といい、今夏のサービス提供の開始を検討している。伊藤総経理は、「少なくとも年間で1万台は販売したい」と意欲をみせている。(上海支局 真鍋武)

伊藤正紀総経理
  • 1

関連記事

新日鉄住金軟件(上海)、中国でクラウドITインフラサービス「absonne for china」を提供

世存信息技術(上海)、パッケージソフトのラインアップを拡充

恒川システム(上海)、日本に新会社を設立、中小メーカーの中国進出をサポート

NTTデータ、中国・江蘇省の無錫NTTデータを完全子会社化、中国事業の一体運営で営業・開発体制を強化

KCSS、中国で販売管理業務パッケージを独自開発、日系流通・小売業向けに拡販

外部リンク

キヤノンITソリューションズ=http://canon-its.jp/product/eset/index.html

佳能信息系統(上海)有限公司=http://www.canon-its.com.cn/