【上海発】キヤノンITソリューションズの中国現地法人、佳能信息系統(上海)有限公司(伊藤正紀総経理)の中国企業向けのネットワークカメラソリューションが好調だ。今夏には、新サービスの開始も検討しているという。

 佳能信息系統(上海)は、キヤノン(中国)と連携しながら、キヤノン製のネットワークカメラに自社ソフトウェアを組み合わせたソリューションを提供している。伊藤総経理は、「ネットワークカメラの利用方法が新たなフェーズに突入しようとしていて、当社のソリューションビジネスのなかでも、とくに需要が高まっている。ユーザーが、これまでになかった使い方を実践しようとしている」と説明する。

 ネットワークカメラは、これまでは駐車場で車上荒らしを防ぐための監視など、防犯目的での利用が多かった。しかし、最近増えているのは、「工場の現場で、きちんと従業員が作業しているのかを確認したり、オペレーションにミスはないかなどを監視したりする新たなニーズ」(伊藤総経理)だという。

 そこで、佳能信息系統(上海)は新商材の開発に着手。伊藤総経理は、「キヤノン製のネットワークカメラにWi-Fiのモジュールを組み込んで、映像をスマートフォンやタブレット端末からモニタリングできる仕組みを、クラウドサービスとして提供しようと考えている」と構想を語る。

 想定するユーザーは、工場を抱える製造業のほか、サービスセンターや店舗など、さまざま。将来は、高齢者や子どもを抱える家庭にも普及させていきたいという。佳能信息系統(上海)の周慶隆常務副総経理は、「すでに新商材の大部分の開発は終了している」といい、今夏のサービス提供の開始を検討している。伊藤総経理は、「少なくとも年間で1万台は販売したい」と意欲をみせている。(上海支局 真鍋武)

伊藤正紀総経理