ニュース

スーパーストリーム クラウドへの注力を鮮明に パートナー総会で2014年度施策を発表

2014/05/29 18:45

週刊BCN 2014年05月26日vol.1531掲載

 スーパーストリーム(高山峰美社長)は、4月17日、都内で第21回SuperStreamパートナー総会を開いた。パートナー支援策や技術者育成プログラム、製品戦略などを発表し、パートナーとの連携で「2020年までに累計導入実績1万社を目指す」(高山社長)とした。

 冒頭、高山社長は、パートナー経由の販売だけで展開しているERPパッケージ「SuperStream」が、累計導入実績7400社を突破したことを発表。パートナーの協力に感謝の言葉を述べるとともに、「ERP市場はやっとリーマン・ショック前の水準に戻り、これから大きく拡大する忙しい時期になる」と話し、さらなる実績拡大に向けた施策も積極的に展開することをアピールした。

 続いて多田友也・営業本部本部長が、2013年度の営業活動の成果報告と、2014年度の具体的なパートナー向け施策について説明した。2013年度の成果としては、「1000億円以上の企業の採用が増えたほか、中堅のユーザー企業は、事業環境が厳しいなか、パートナー独自の提案が健闘した」と説明。2014年度は、1000件の受注を目指し、ウェブマーケティング、パートナー主催セミナーの企画支援などを通してリードを創出する。また、中堅下位ユーザーで導入が増えてきているSaaS版についても、パートナー各社が提案モデルを確立することができるように、情報提供を含めた多角的な支援を行う方針だ。

(左から)高山峰美 社長、多田友也 本部長

 また、パッケージ型の従来製品「SuperStream-CORE」から、完全ウェブ対応で他システムとリアルタイムで連携する機能を備えた「SuperStream-NX」への移行に向けたパートナーの技術者育成策については、瀧頼子・マーケティング企画部担当部長が解説。移行支援ツールの概要を説明したほか、移行支援技術者向けの新しい研修コースを設立したことを明らかにした。年内をキャンペーン期間として、新設コースを半額の受講料で受けられるようにして、「技術者の増員にぜひ活用してほしい」と、パートナーに呼びかけた。

 「SuperStream-NX」の製品戦略は、山田誠・マーケティング企画部部長が説明した。2014年度の機能強化のポイントとして、「グループ会計機能を集中的に強化する」と発表した。

 さらに、システム連携ツールのオプションとして、オンプレミス・システムと「SuperStream-NX」のSaaS対応版、またはクラウドシステム間との連携を橋渡しする機能もリリースする予定だ。山田部長は、「クラウドERPへのニーズが非常に大きくなっている。『Super Stream』だけでなく、パートナーソリューションも合わせて展開していただくことが、導入数を伸ばすカギになる」として、パートナーに「SuperStream」を活用した独自のビジネスモデル構築を促した。(本多和幸)

(左から)瀧頼子 担当部長、山田誠 部長
  • 1

関連記事

スーパーストリーム “日本版ERP”の未来像を探るセミナー グローバル対応をテーマに有力ベンダーが登壇

鈴与シンワートとGBR、「SuperStream」をサービス型会計ソリューションで提供

スーパーストリーム マーケティング企画部 部長 山田 誠

キヤノンMJ ITグループ、「SuperStream」事業をSSJに統合、会社名もスーパーストリームに

外部リンク

スーパーストリーム=http://www.superstream.jp/