アルプス電気グループのSIerであるアルプスシステムインテグレーション(ALSI、麻地徳男社長)は、NTTデータ・ビズインテグラルのERPパッケージ「Biz∫」の販売を開始した。ALSIは、これに先立ち、自社の社内システムにも「Biz∫」を導入し、今年4月に本格的に稼働を開始している。ここで培ったノウハウを生かして、「Biz∫」をコアとするソリューション提案に力を注ぐ。

 この協業は、ALSIが、グループ向けのビジネス、外販を問わず、NTTデータ イントラマートの「intra-mart」をITシステム基盤として事業展開する方針を決めたことが背景にある。

 ALSIは、2004年からNTTデータイントラマートのパートナーとして活動しており、「intra-mart」上で稼働する独自商材もリリースしている。西本敬一・製造流通ソリューション事業部ソリューション営業部ビジネスソリューション営業課課長は、「Biz∫」の魅力について、「国内3300社以上の導入実績をもつ『intra-mart』上で稼働する唯一のERPであり、ビジネスとしての伸びしろも期待できる」と説明する。

 自社への「Biz∫」導入にあたっても、「intra-mart」上で稼働するERPであることが採用の大きなポイントになった。従来、ALSIの社内システムは、オラクルの中堅企業向けERPを基幹部分に採用しており、SIer向け機能については、「intra-mart」上にアドオンシステムを構築するなどして対応していた。社内システムのリプレースを主導した小野淳一・取締役管理部部長兼製造流通ソリューション事業部原価改革担当は、「ビジネス環境が変わっていくなかで、従来のつぎはぎのシステムでは、事業の全体像を掴みづらかった」と課題を説明する。そこで、「intra-mart」上に構築したアドオン機能とそのまま連動できるERPとして、「Biz∫」の導入を決めた。「現時点のパッケージにはない機能も、同一の基盤上で拡張できるので、将来必要な機能を柔軟に構築できる」と、小野取締役はメリットを強調する。また、「intra-mart」のノウハウを活用した基幹システム分野の新たな商材として、「Biz∫」の提案ノウハウを蓄積しようという狙いもあった。

 実際にALSIが自社に導入したのは、「Biz∫」のIT業界向けテンプレート製品である「Biz∫ ITテンプレート」だ。SIer特有のプロジェクト原価管理に対応し、多様な形態のプロジェクトをきめ細かな階層で管理し、経営を可視化できるのが特徴だ。

 「Biz∫」の販社としてのビジネスは、当面、この「ITテンプレート」の提案が中心になる。ただし、小野文一・製造流通ソリューション事業部ソリューションビジネス部ソリューション開発課GMによれば、「将来は、これまで当社が最も実績を積んできた製造業や流通業のお客様へのソリューション提案の中核にする」という方針で臨むとしている。(本多和幸)

左から西本敬一課長、小野淳一取締役、小野文一GM