【上海発】独立系CAE(Computer Aided Engineering)ベンダーであるテラバイト(小森禎代表取締役)の中国現地法人が、設立3年目で単年度黒字を達成する見込みだ。小森代表取締役は、「今後、年平均成長率(CAGR)20%を目指す」と意欲をみせている。

 テラバイトは、東京に本社を置くCAE専業ベンダー。従業員数は約30人で、CAEソフトウェアのライセンス販売や保守サポート、コンサルティング、構造解析の受託などを手がけている。数学的な解析が困難で、数量の変化に比例関係が成り立たない非線形現象の解析を得意とする。

 2012年9月設立の中国現地法人、テラバイト上海は、現在4人の陣容で、コスト削減を主な目的とした日本からのCAE業務の委託や、中国に進出している日系企業向けのCAEソフト販売などの事業を展開。グローバルでCAE市場が堅調に成長していることや、日系製造業の設計・開発に対するコスト削減の意欲が高まっていることで事業は順調に成長し、14年度に初の単年度黒字を見込んでいる。

 日系企業向けビジネスを基盤に、中長期では中国ローカル企業も開拓。現段階では、高品質CAEに対する中国ローカル製造業のニーズはあまりないが、小森代表取締役は、「中国の国民一人あたりのGDPが向上すれば、国民は高品質の製品を求めるようになり、製造業のCAEに対する需要が拡大する」とみて、原子力施設の非線形CAE解析など、日本で培った経験・ノウハウを武器にローカル市場を刈り取っていく構想を立てている。(上海支局 真鍋武)

小森禎総経理