日立システムズ(高橋直也社長)は、8月22日、これまで提供してきた「NETFORWARDネットワーク仮想化サービス」の機能を強化し、ソフトウェアによってネットワークの構成管理・設定・制御(SDN)を行い、ネットワークの可視化と運用効率を向上する「SDN管理サービス」の提供を開始した。

 米Anuta NetworksのSDN管理ソフトウェア製品「Anuta NCX」を活用し、日立システムズが長年培ったネットワーク、ストレージ、サーバーの導入インテグレーション、運用監視サービスのノウハウをもとに、導入アセスメントから構築、運用までを提供するサービス。スイッチやルータ、ファイアウォール、負荷分散装置など、既存のネットワーク機器が稼働している環境で、仮想サーバー上の仮想スイッチも含めて統合的に構成を可視化し、ソフトウェアで管理・制御する。ネットワーク機器は、Openflow製品、非Openflow製品のいずれにも対応しているので、新たにネットワーク機器を入れ替える必要はない。

 「Anuta NCX」は、さまざまなベンダーのコンフィグレーションを自動生成するので、専門技術者に依存することなくネットワーク設計ができる。利用者は、グラフィカルな画面からアイコン操作によってネットワーク構成図を作成し、利用業務別、内部・外部・DMZセグメントなど、管理しやすい単位でグループ化し、カタログとして登録する。構成の変更が必要なときは、該当のカタログを選択し、修正を加えて実行ボタンを押すと、関連するすべてのネットワーク機器に対して自動的に設定を反映する。

 ネットワーク構成図を作成する際の不整合チェック、承認プロセスを経ての設定許可機能などで、ヒューマンエラーによる事故の抑止効果を期待できる。また、可視化機能によって、キャパシティの状態や、発生中のトラブルに関する影響範囲を即座に把握することもできるので、ネットワークの可用性・信頼性の向上につながる。

 日立システムズは、将来はクラウドでの提供を予定。SDN基盤を日立システムズのデータセンターで管理し、災害時でも早期のネットワーク復旧が可能な環境を実現する。