ネットワールド(森田晶一社長)は、9月18日、TOKAIコミュニケーションズ(鴇田勝彦社長)が岡山データセンター(DC)で提供する新しいクラウドサービスのシステム基盤に、ネットワールドの「EMC VSPEX(ヴイスペックス)」を導入したと発表した。

「EMC VSPEX」のシステム

 「VSPEX」は、EMCが提供する実証済みリファレンス・アーキテクチャ。「EMC VNX5400」ストレージと、IAサーバー「Cisco Unified Computing System(UCS)」、スイッチ「Cisco Nexus」で構成し、小売業向けCRM(顧客関係管理)/SCM(サプライチェーンマネジメント)サービス基盤として、9月に本格稼働する。

 TOKAIコミュニケーションズは、第2DCで2009年に提供を開始し、大手小売業とメーカー間での売上げ/在庫情報開示サイトや購買情報開示サイト、基幹業務システムなどに広く利用されていた「Hi Spec Storage Cloudサービス」を新しいDCに移行し、9月から小売業向けCRM/SCMサービス「Pracla(プラクラ)Hosted Private Cloud Enterprise」を提供する。従来のサービスは、大手企業ユーザーが中心で、案件ごとに個別に環境を構築していたが、今後は、幅広いユーザー企業に拡販していく計画で、大量高速処理ができ、拡張性・管理性の高い新たなインフラを構築する必要があった。

 新サービスでは、性能要件が非常に厳しいことに加えて、個々のユーザー企業のニーズへの迅速な対応力、管理性と拡張性の高さが要求されたため、旧システムでの評価が高かった「EMCストレージ」を中核に、サーバー、スイッチの組み合わせの自由度が高く、高信頼のインフラを短期間で構築できる「VSPEX」を選択した。また、ネットワールドは、「VSPEX」に関する独自の検証結果などを提供するなど、自社の推奨ソリューションとして「VSPEX」の研究を行っていることが高く評価された。

 「VSPEX」の導入によって、TOKAIコミュニケーションズは、従来約45日かかっていたサービス提供期間を、今後は30日程度に短縮できる見込み。ユーザー企業の多様な要望にスピーディに対応できる環境が整った。