【上海発】オービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)の中国現地法人、上海欧比西晟峰軟件(上海OBC)が上海財経大学と共同で展開している現地企業向けの会計クラウドサービス「会計会」のユーザー数が、このほど5万社に到達した。徐一旻副総経理は、「このままのペースでいけば、2年後に10万社を超えるのは確実だ」と自信をみせる。

 上海OBCは、OBCの顧客の中国拠点に対する会計ソフトのカスタマイズ作業やシステム保守を手がけるほか、中国の企業向けにECやSCMなどのシステム開発、ソリューションを提供している。

 現地向けビジネスの一環として、独立した会計学部をもつ上海財経大学と共同で現地企業向けの会計クラウドサービス「会計会」を開発し、2009年に提供を開始。「会計会」は、数字を入力するだけで、BS(貸借対照表)・PL(損益計算書)といった財務諸表を簡単に作成できるサービスだ。

 当初は有償で提供していたが、「当社に営業・マーケティングのノウハウがなく、うまくいかなかった」(徐副総経理)。そこで、2010年に基本機能の無償での提供を開始したところ、ユーザー数が徐々に増え始め、このほど5万社を突破した。現在は、帳票機能や保守サポートといった有償オプションが収益源で、徐副総経理は、「すでに、年間30万元を稼ぐストックビジネスになっている」と説明する。

 上海OBCは、今後、「会計会」のスマートフォンアプリや連携するクラウドストレージを開発・提供することで、ユーザー数をさらに増やす方針だ。(上海支局 真鍋武)

徐一旻副総経理