NTTデータ(岩本敏男社長)は、11月10日、中国・吉林市と現地企業の吉林市伯瑞信息技術と協力して、吉林市でビッグデータを活用した渋滞予測・信号制御シミュレーションの実証実験を開始した。

 吉林市では、経済成長や都市化の進展によって、市内中心部の交通渋滞やバスの運行遅延などが課題になっている。これを解決するために、スマートシティ計画を中国の他都市に先駆けて推進している。これまで、車両の位置や速度などのプローブ情報を活用したバス運行管理システムや、交通監視カメラによる交通モニタリングシステムなど、高度道路交通システム(ITS)による公共交通管理・道路交通管制に取り組んできた。

 この取り組みの一環として、NTTデータは吉林市と吉林市伯瑞信息技術と協力する実証実験に合意。実証実験では、バス車両165台の車載端末を通じて収集したプローブ情報と、道路・交通量調査の統計情報を組み合わせて渋滞予測・制御シミュレーションを行うことで、渋滞の緩和につながる最適な信号パラメータを生成し、吉林市中心部の信号機約100カ所に反映する。効果検証では、バスの移動時間・運行時間の間隔・交差点の待ち時間などを信号制御最適化の前後で比較することで、渋滞の緩和とバス運行の円滑化の効果を評価し、バス運行時間の遅れを約2割改善することを目指す。

 実証実験の成果は、2015年初頭に発表する予定。NTTデータは、実証実験で得た結果をベースに交通管理ソリューションを実用化し、将来は日本や海外で提供していく。

交通シミュレーションによる信号パラメータ最適化のイメージ