ネットワンシステムズ(吉野孝行社長)は、4月3日、弘前大学(佐藤敬学長)の、学生・教職員約1万人の統合ID管理と外部クラウドサービスとの連携認証を実現した共通仮想基盤と、学内全域の無線LAN環境を構築したと発表した。同環境は4月から稼働している。

 今回構築したシステムでは、共通仮想基盤上に統合ID管理とシステム連携認証機能をもたせており、学生・教職員が単一のIDで、学内の各種システムと外部クラウドサービスを連携して利用できる環境を実現している。統合ID管理では、一人ひとり個別の管理に加えて、入学・卒業シーズンには更新用データから一括反映する仕組みも整備。このIDを、有線・無線LAN接続/Active Directory/その他学内システム/外部クラウドサービスの連携サーバーなどの認証システムと自動連携させることで、管理者の運用負荷軽減と、利用者の利便性向上を実現している。

 ネットワンシステムズでは、同共通仮想基盤でEMC「VSPEX」を提案した。VSPEXは、ネットワンシステムズが豊富な導入実績とノウハウをもつVMware/Cisco/EMCの製品を組み合わせた事前検証済みの仮想基盤パッケージソリューション。これによって初期投資コストを軽減するとともに、各社の製品を連携して仮想基盤全体を一元管理することで、運用管理負荷も大きく低減している。

システム概要図

 障害発生時には、物理環境と仮想環境の連携によって迅速にサービスが自動復旧するとともに、サーバーメンテナンス時も停止することなくサービスが継続する仕組みを整えている。さらに、WebDAVによるファイル共有機能も導入しており、学内・学外双方から、大きなサイズのファイルも安全・簡単に共有可能にしている。また今後は、VMware vCenter Operations Managerによって仮想基盤の実際の稼働状況をモニタリングし、より効率的なリソース配分を実現していく。

 弘前大学の学生・教職員は、これによって場所を選ばずに、単一のIDで学内の各種システムと外部クラウドのメールサービスを連携して利用可能になり、利便性が向上する。この外部クラウドサービスは東日本大震災の教訓を受けて採用しており、災害時にも公式Webからの情報発信やメールでのコミュニケーションを継続できる環境を実現している。